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店舗リフォームのポイントについて2025.12.06

第1章:店舗リフォームとは何か――その本質と目的

● 店舗リフォームの定義

店舗リフォームとは、既存店舗の内装・設備・レイアウト・外観などを改修し、
売上向上、ブランド価値強化、顧客体験改善、業務効率化
などを目的として行う建築的・デザイン的な再構築のことを指します。

住宅リフォームと大きく異なる点は、店舗は「集客」「売上」「回転率」などビジネス目的を持つ点です。
つまり店舗リフォームは単なる“綺麗にする作業”ではなく、

  • 収益を上げるための投資
  • ブランド戦略の一部
  • 顧客心理に働きかけるマーケティング施策
  • スタッフの動線設計による生産性向上

といった高度な目的を含んでいます。

● 店舗リフォームと店舗リノベーションの違い

似た言葉ですが、意味は異なります。種類特徴リフォーム老朽化部分の改善、内装の刷新、設備更新など、現状を綺麗に「整える」工事リノベーションコンセプト刷新、レイアウト変更、空間価値の再構築など、大規模で“新しい価値”をつくる工事

一般に店舗リフォームは工期が短く、費用も比較的抑えられる傾向があります。


第2章:店舗リフォームの必要性――なぜ今、多くの店舗が改装を求められているのか

● 理由① 競争激化による差別化の必要性

ECの発展により、店舗には「リアル空間でしか提供できない価値」が求められています。
そのため

  • 写真映え(SNS対応)
  • 体験価値の向上
  • 世界観の強化

など、空間デザインの刷新が不可欠となっています。

● 理由② 老朽化・安全性の問題

店舗は客が多く出入りするため、住宅より消耗が激しいです。
特に

  • 床の劣化
  • 配管・空調のトラブル
  • トイレの老朽化
  • 看板や外壁の損傷

などは、営業に直結する重大な問題です。

● 理由③ 人材不足による働きやすさ改善ニーズ

スタッフ動線を改善し、生産性を上げるレイアウトにすることで、

  • 接客効率UP
  • ミス減少
  • 労働負担の軽減

につながるため、“働きやすい店舗づくり”のための改装が増えています。


第3章:店舗リフォームに必要な基礎知識

店舗リフォームには専門知識が必須です。
以下は最低限理解しておく必要があるポイントです。

● ① 建築基準法

  • 避難経路の確保
  • 用途地域の制限
  • 換気量や天井高の規定
    などが定められています。

● ② 消防法

特に飲食店は厳しい基準があります。

  • 防炎クロスの使用
  • 消火器、水消火器
  • 排煙設備
  • ガス設備の安全性

などが必須です。

● ③ 保健所の基準(飲食店・美容室など)

業種ごとに定められており、

  • シンクの数 ・サイズ
  • 換気扇の性能
  • 仕切り壁の必要性
  • 作業スペースの確保

などが細かく規定されています。

● ④ 商業施設の内装ルール

ショッピングモールや駅ビルなどには

  • 換気ダクトの接続ルール
  • 床の仕様
  • 看板のサイズ
  • 工事時間の指定

などの独自ルールがあります。


第4章:店舗リフォームの種類(内装・外装・設備・厨房など)

店舗リフォームは大きく5つに分類されます。


① 内装(インテリア)リフォーム

最も多いのが内装の刷新です。

  • 壁紙・塗装の変更
  • 床材の張り替え
  • 天井デザイン変更
  • 間仕切り設置
  • カウンター・棚の造作
  • 照明計画の見直し

特に照明と床材は空間の印象を大きく変えるため、重要度が高い部分です。


② 外装リフォーム(外観・ファサード)

店の「顔」にあたる部分で、集客を左右します。

  • 看板・サインの新設
  • 外壁の塗装
  • ガラス面の装飾(カッティングシートなど)
  • エントランス改修
  • 庇・ドア交換
  • 夜間ライトアップの設置

外観の印象が良いと、入店率(インパクト率)が大幅に上がります。


③ 設備リフォーム(空調・給排水・電気)

店舗は設備負荷が高いため、重要項目です。

  • 空調の増設・交換
  • 換気設備の強化
  • 給排水設備の整備
  • 電気容量の増設
  • 防犯カメラ・セキュリティ導入

特に飲食店は空調・排気設備が弱いと営業に支障が出ます。


④ 厨房設備リフォーム

飲食店特有の項目。

  • 業務用キッチンの入れ替え
  • ダクト工事
  • グリーストラップの設置
  • 作業動線の最適化
  • 防水工事

消防や保健所基準も絡むため専門性が高いです。


⑤ トイレ・水回りリフォーム

顧客満足度に直結する重要箇所。

  • 洋式化
  • 清潔感のある壁・床材
  • 手洗い場のオート化
  • バリアフリー対応
  • ニオイ対策

「トイレの綺麗な店はリピーターが増える」とよく言われるほど重要です。


第5章:店舗リフォームの費用相場(業種別・部位別)

費用は業種・規模・コンセプトにより大きく変動しますが、一般的な相場を示します。


● 業種別の費用相場

業種坪単価目安飲食店40〜120万円/坪カフェ30〜80万円/坪美容室・サロン40〜90万円/坪クリニック50〜120万円/坪小売店(物販)20〜60万円/坪アパレル25〜70万円/坪オフィス兼店舗15〜40万円/坪

一般に水回りがある業種ほど高額になります。


● 部位別の費用相場

リフォーム内容相場内装全般50〜300万円以上床材の張替え10〜60万円壁紙・塗装10〜80万円照明工事10〜100万円電気設備工事20〜150万円空調工事30〜200万円厨房改修50〜500万円外観・看板工事20〜300万円

店舗規模により大きく上下します。


第6章:店舗リフォームの工程――計画〜引き渡しまで全プロセス

店づくりの全工程を“流れ”で理解できるようまとめます。


① ヒアリング・現地調査

  • 店舗の課題
  • 業態
  • 予算
  • ビジョン
  • コンセプト案
  • 顧客像(ターゲット)
  • 営業上の課題(回転率・導線・滞在時間など)

などを丁寧にヒアリングします。


② コンセプト設計

店舗の核となる部分です。

  • ブランドイメージ
  • 世界観
  • 色彩計画
  • 音楽(BGM)
  • 照明演出
  • 導線設計

など、空間づくりの「方向性」を決めます。


③ 平面図(レイアウト)作成

  • 客席数
  • カウンター位置
  • 厨房の作業動線
  • 倉庫・バックヤード

などを図面化します。


④ 設計図・パース作成

3Dパースで完成イメージを確認します。


⑤ 見積もり(複数社で比較を推奨)

ここで費用調整も行われます。


⑥ 工事準備(申請・近隣挨拶)

  • 保健所申請(飲食)
  • 消防設備申請
  • 管理会社・オーナー承認
  • 商業施設の場合は内装監理との調整

重要な工程です。


⑦ 解体工事

既存内装を撤去します。


⑧ 造作工事(大工工事)

  • 壁の新設
  • カウンター造作
  • 収納・棚設置

などが行われます。


⑨ 設備工事

  • 電気(照明・配線・スイッチ)
  • 水道(給排水)
  • 空調(エアコン)
  • 換気・ダクト

などの設備を整えます。


⑩ 内装仕上げ

  • 壁紙・塗装
  • 床仕上げ
  • 天井仕上げ
  • 看板取付

店の雰囲気が急に完成に近づく工程です。


⑪ クリーニング

工事後の清掃を行います。


⑫ 引き渡し・検査

不具合がないか細かく確認します。


⑬ 保健所・消防検査(必要業種)

クリアできないと営業できません。


⑭ 開業準備・什器搬入

  • テーブル・イス
  • レジ
  • ディスプレイ什器
  • 厨房機器

を搬入して完成です。


第7章:業種別の店舗リフォームポイント(超詳細)

店舗リフォームは業種により要点が大きく異なります。
主要業種について専門レベルで解説します。


① 飲食店リフォームのポイント

  • 厨房動線(重要)
  • 排気ダクトの強化
  • 空調のバランス(客席との温度差防止)
  • 客の滞在時間を操作する照明色
  • 防臭・防音対策
  • 清掃性の高い壁・床材

特に厨房とホールが連動して効率的に動けるレイアウトが重要です。


② カフェリフォームのポイント

  • 写真映えする空間づくり
  • 長時間滞在を意識したイス・照明
  • Wi-Fi・電源の配置
  • カウンター周りの機能性
  • コーヒーの香りを活かす換気計画

カフェは“空気感が商品”であるため、世界観が最優先です。


③ 美容室・サロンリフォームのポイント

  • セット面とシャンプー台の動線
  • 清潔感の演出
  • 照明(肌が綺麗に見える色温度)
  • 騒音対策
  • タオル・薬剤収納
  • 水回り設備(圧力・温度)

“落ち着ける空間”と“作業効率”の両立が求められます。


④ 物販店・アパレルのポイント

  • 商品が主役になる照明
  • 回遊性を高めるレイアウト
  • 衝動買いを誘発する動線
  • ブランドイメージを反映した素材選び
  • フィッティングルームの快適性

購買心理に基づく空間設計が重要です。


⑤ クリニック・医療施設のポイント

  • 清潔感
  • プライバシー確保
  • 導線分離(患者動線・スタッフ動線)
  • バリアフリー
  • 設備機器の配置

医療法・建築基準法の両方に注意が必要です。


第8章:店舗リフォームのデザイン戦略

店舗リフォームはデザイン性だけでは成功しません。
必要なのは“デザイン × マーケティング × 収益性”の統合です。


● ① コンセプトの一貫性

店の世界観は5秒で判断されます。

  • 素材
  • 照明
  • 香り
  • 動線
  • サイン

これらが統一されていないとブランド価値が下がります。


● ② 色彩心理を使った店舗デザイン

例:

  • 赤 → 食欲増進・注目
  • 青 → 清潔・涼しさ
  • 緑 → 癒し・自然
  • 黒 → 高級感
  • 白 → 清潔感・広がり

業態に応じた色選定が必須です。


● ③ 照明計画の重要性

照明は売上に直結します。

  • 明るさ
  • 配光角度
  • 色温度(電球色/中間色/昼白色)
  • 演色性(肌・食べ物が美しく見える指標)

飲食店は「電球色」、美容室は「高演色」など、業態により最適解が異なります。


● ④ 導線設計(人が動く道を設計する技術)

  • 売り場導線
  • スタッフ導線
  • 厨房動線
  • 会計導線
  • 入退店導線

導線の良し悪しは「回転率」「作業効率」に直結します。


第9章:失敗しない店舗リフォームのポイント

  • ① コンセプトを最初に決める
  • ② 予算配分を間違えない
  • ③ “理想だけ”でなく営業効率も考える
  • ④ 施工会社を複数比較する
  • ⑤ 消防・保健所基準を必ず理解する
  • ⑥ 工期に余裕を持つ
  • ⑦ 什器・備品費用を忘れない
  • ⑧ 家賃発生日から逆算する
  • ⑨ 初期トラブル対応(音漏れ・臭い問題)を想定する

第10章:店舗リフォームの最新トレンド(2025年版)

  • SDGs対応素材(再生木材、環境配慮塗料)
  • 感染症対策(換気強化・抗菌素材)
  • キャッシュレス対応レイアウト
  • AI・IoT導入(スマート照明・客数計測)
  • フォトスポットの設置(SNS映え)
  • 脱ブラックボックス化(ライブキッチン)

第11章:まとめ――店舗リフォームは“売上を生む空間投資”

店舗リフォームは単なる「内装工事」ではありません。
店舗の未来、ブランド価値、顧客体験、生産性、売上すべてを決定づける重要な戦略です。

デザイン × 収益性 × マーケティング × 法規 × 工事品質
の総合力で成果が大きく変わります。

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