店舗内装工事の最新トレンドについて2025.11.28
店舗内装工事は、ただ「壁や床をきれいに整える作業」ではありません。
店舗という空間は、**来店客に価値を提供し、売上を生み出す“ビジネス装置”**であり、その装置をつくるための高度な計画・デザイン・施工・管理すべてを含めたプロセスこそが、店舗内装工事の本質です。
飲食店、美容室、物販店、クリニック、オフィス、サービス店舗など、用途が異なれば設備・動線・仕上げ・耐久性・法規制まで大きく異なります。
本稿では、こうした多様な要件を踏まえつつ、「店舗内装工事とは何なのか」を根本から理解できるよう、徹底的に掘り下げて解説します。
第1章:店舗内装工事とは何か
■1-1 店舗内装工事の定義
店舗内装工事とは、
- 什器の配置
- レイアウト設計
- 壁・床・天井の施工
- 電気・照明・空調・換気・給排水の設備工事
- 厨房・バックヤード等の機能空間の施工
- 防火・防災・消防に関する法規対応
- デザインによるブランディング形成
これらすべてを含む「店舗空間を営業可能な状態にするための工事」の総称です。
単に美観を整える仕上げ工事ではなく、店の業態が求める機能性・安全性・法令遵守・導線・ブランド表現など、複数の要素を統合した総合的な制作作業です。
第2章:店舗内装工事の特徴
■2-1 住宅内装と大きく違う点
店舗内装工事は住宅と異なり、以下の点で難易度が高いです:
●① 商業用途のため、耐久性が高く求められる
客が頻繁に出入りし、床や壁の摩耗も激しいため、住宅よりも高耐久の素材・仕上げが必要。
●② 消防・建築・保健所など、多数の法規が絡む
特に飲食店は法規制の数が多く、換気量計算、排水設備、防炎素材、避難経路など専門知識が必要。
●③ 営業開始日から逆算し、工期が厳しい
テナント契約後は賃料が発生するため、短期間で確実に仕上げる必要がある。
●④ 集客に直結するため、デザイン性の影響が大きい
内装デザインそのものが売上を左右するため、空間演出力が不可欠。
●⑤設備の比重が高い
- 厨房設備
- 大容量の電源
- 業務用空調
- 給排水設備
- 換気フード
- ガス配管
など、店舗ならではの設備工事が発生する。
第3章:店舗内装工事の基本工程
店舗内装工事は、主に以下の流れで進行します。
- 物件選定(現地調査)
- 企画・コンセプト設計
- 基本設計(ゾーニング・図面)
- 実施設計(施工図・詳細図)
- 見積り・契約
- 各種申請(消防・保健所・ビル管理など)
- 着工
- 各種工事(造作・電気・設備・空調など)
- 什器搬入
- 最終検査
- 引き渡し
- 保健所検査・消防検査
- 開店準備
- グランドオープン
それぞれの工程を詳細に解説していきます。
第4章:物件選定と現地調査(最重要フェーズ)
店舗内装工事で最初に見るべきは「物件のポテンシャル」です。
この段階で誤ると、後の工事で莫大な費用が発生します。
■4-1 物件の種類
店舗の物件は大きく以下に分類できます:
- スケルトン(何もない状態)
- 居抜き(設備や什器が残っている)
- 半スケルトン(設備の一部が残る)
●スケルトンの特徴
メリット:
- 自由な設計が可能
デメリット:
- 工事費が最も高い
●居抜きの特徴
メリット:
- 工事費を大幅に削減
- 工期が短い
デメリット:
- 設備の状態が悪いと逆に費用増
- レイアウトに制限が出る
居抜きは「安い」と言われるが、実際には設備更新費が発生しやすく、結果的に高くなるケースも多い。
第5章:企画・コンセプト設計
ここでは店舗の最も重要な部分を決めます。
■5-1 コンセプトとは何か
コンセプトは、「誰に」「何を」「どう提供するか」の明確化です。
例:
- ターゲット:20〜30代の女性
- 提供価値:ゆったり過ごせる空間
- 店舗イメージ:ナチュラルで暖かいカフェ
- 顧客単価:1,200円
- 回転率:60分
この情報をベースに、デザイン・席数・動線・設備が決定されます。
第6章:基本設計(ゾーニング・動線計画)
基本設計では、店舗のレイアウトと動線を決めます。
■6-1 ゾーニングの例
飲食店の場合:
- 入口
- 客席
- レジ・POS周り
- ドリンクカウンター
- 厨房
- 倉庫
- スタッフ動線
- トイレ
- ゴミ置き場
物販店の場合:
- 間口(視認性)
- ディスプレイゾーン
- 商品棚
- 試着室
- ストック
美容室の場合:
- 受付
- セット面
- シャンプー台
- カラー調剤室
- トイレ
- 休憩スペース
ゾーニングが不適切だと、
- 店が混む
- スタッフが動きづらい
- オペレーション効率が悪い
- 客が滞在しない
と、売上に直結する問題が生じます。
第7章:実施設計(詳細図・設備図)
ここで施主が目にする図面は多数あります。
●平面図
●展開図(壁ごとの図面)
●天井伏図
●照明計画図
●空調換気図
●給排水図
●電気系統図
●什器図
●仕上げ表
実施設計が曖昧だと、工事が中断・やり直しになり、費用が膨らむ要因になります。
第8章:見積り・契約
内装工事の見積りは分かりづらいものです。
■8-1 主な見積り項目
- 仮設工事
- 解体工事
- 木工造作工事
- 床仕上げ工事
- 壁・天井仕上げ工事
- 電気工事
- 給排水設備工事
- ガス工事
- 空調工事
- 家具・什器製作
- サイン工事(看板)
- 諸経費・管理費
店舗内装工事の費用は業態ごとに大きく異なるため、一般的な坪単価は以下の通り。
■8-2 坪単価の目安
- 物販店:20〜40万円
- 美容室:35〜60万円
- 飲食店:50〜100万円
- 重飲食:80〜150万円
第9章:施工段階(実際の工事工程)
店舗内装工事の現場では、以下の順に作業が進みます。
■9-1 解体工事
居抜きの場合は特に重要。
設備配管がどれだけ利用できるかを見極める。
■9-2 下地工事
- 軽量鉄骨(LGS)で壁・天井の骨組み
- ボード張り
■9-3 設備工事
●電気工事
- 分電盤
- 照明
- コンセント
- POS
- 厨房用電源
●空調工事
- 業務用エアコン
- ダクト
- 換気設備
●給排水工事
- シンク
- トイレ
- 厨房設備
■9-4 仕上げ工事
- クロス
- 塗装
- 床材
- タイル
- カウンター造作
■9-5 サイン・看板工事
■9-6 最終清掃・チェック
- 漏水点検
- 電気チェック
- レベル(傾き)確認
第10章:店舗ごとの工事ポイント
以下に業態別で必要となる工事の特徴を詳述します。
■10-1 飲食店の内装工事
飲食店は最も工事難易度が高い。
●必要な設備例
- 厨房ダクト
- 給気ダクト
- 業務用エアコン
- 排水ピット
- グリーストラップ
- 防水工事
- 厨房防火設備
●飲食店の内装は「厨房」で決まる
厨房が機能しない店は、必ず失敗します。
厨房動線が最適化されているかどうかで、オペレーション効率が大きく変わります。
■10-2 美容室
美容室の重要設備:
- 給湯器(大量のお湯が必要)
- シャンプー台の配管
- 照明(色温度が重要)
- セット面の間隔
- カラー材保管庫
美容室は「照明」と「席間の距離」が顧客満足度を左右します。
■10-3 物販店
物販店では、
- 導線計画
- 商品陳列棚
- レジ周りのセキュリティ
- 倉庫の容量
- ライティングでの商品演出
これらが重要になります。
■10-4 クリニック
医療系は法規が最も厳しい。
- 放射線設備
- バリアフリー対応
- 医療ガス
- 清潔区・不潔区のゾーニング
- 高級仕上げ
第11章:法規対応
店舗内装には多数の法規が関係します。
- 建築基準法
- 消防法
- 風俗営業等の規制法律
- 食品衛生法(飲食店)
- ビル管理規約
- 防火管理者資格
特に消防設備は厳格で、
- 誘導灯
- 自動火災報知器
- 排煙設備
- 防火区画
- 防炎商品
- 消火器の設置
が必須となります。
第12章:店舗内装工事の費用詳細(さらに深掘り)
坪単価以外に、業態別で必要となる追加費用:
■重飲食(焼肉・中華など)
- 大型ダクト → 数百万円
- 防水 → 高額
- グリーストラップ → 30万~100万円
- 排煙ファン → 高額
■美容室
- シャンプー台 → 1台30〜80万円
- セット面 → 1台10〜30万円
- 給湯設備 → 高性能が必須
■小売店
- 什器数が多い
- ライティングレールで照明演出
■クリニック
- 特注什器多数
- 医療設備のため高額化
第13章:失敗する店舗内装工事の共通点
店舗が失敗する理由は内装にもあります。
●① 動線が悪い
効率が悪く、回転率ダウン。
●② 設備費をケチって故障
特に飲食店では致命傷。
●③ 厨房やバックヤードが狭すぎる
スタッフが働けない店は続かない。
●④ レイアウトがブランドと合っていない
ターゲットから外れると売上が下がる。
●⑤ 見積りが不明瞭
後から追加費用が膨らむ。
第14章:成功する内装工事のポイント
成功している店舗には次の共通点があります。
- 企画力が高い
- 動線設計が完璧
- 設備が充実
- ブランド表現が一貫している
- 設計・施工の連携が良い
第15章:最新トレンド
店舗内装には年々新しい傾向が出てきています。
●① ミニマルデザイン
無駄のない洗練された空間。
●② SDGs対応素材
再生木材やエコクロス。
●③ ライティング演出の高度化
スポットライト・間接照明が主役。
●④ インスタ映え空間
フォトスポット設置。
●⑤ サブスク型工事・内装リース
初期費用を抑えるサービスが増加。
第16章:店舗内装工事のチェックリスト(総合)
以下を満たしていればかなり完成度が高い:
- コンセプトが明確
- 事業計画と連動
- 動線が効率的
- 地域の法規をクリア
- 設備が適切
- レイアウトがターゲットに合う
- 看板・照明が機能している
- 安全性が担保されている
- コスト管理が適切
- デザインがブランドを表現
まとめ:店舗内装工事とは“売れる空間”をつくる総合プロジェクト
店舗内装工事は、単に内装を作るだけではありません。
- 事業戦略
- デザイン
- 設計
- 設備
- 法規
- 工期管理
- コスト管理
これらすべてを統合し、
「売れる仕組みとしての空間を構築する」総合的なプロジェクトです。
店舗の成功は内装に大きく左右されるため、きちんと専門家の知識を取り入れながら、計画的・戦略的に進めることが極めて重要です。
戸建て住宅やアパートマンション、店舗オフィスの内装リフォーム・リノベーション工事のことなら、埼玉県越谷市南越谷の株式会社N・A・Oまでお気軽にお問い合わせ下さい。
又、周辺地域の川口市や草加市、三郷市や春日部市、八潮市、吉川市、戸田市、さいたま市緑区、岩槻区、見沼区、蕨市、千葉県柏市、松戸市、流山市、東京都北区、板橋区、足立区などからのご依頼もお待ちしております。
求人や協力業者も随時募集しております。
住宅・店舗リフォーム・リノベーションは埼玉県越谷市の株式会社N・A・O|求人
株式会社N・A・O
〒343-0845
埼玉県越谷市南越谷1丁目2928番地1-506号
TEL:048-971-7848/FAX:048-971-7956
