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店舗内装工事の基礎知識について2025.08.14

【第1章】店舗内装工事の概要

店舗内装工事とは、店舗の内部空間を設計・施工し、販売・サービス提供・ブランド演出を行うための環境を整える工事の総称です。単なる装飾だけでなく、機能性・安全性・集客効果を満たす空間づくりが求められます。
大きく分けると以下の要素が含まれます。

  • デザイン設計(空間コンセプト、レイアウト、動線計画、照明・色彩計画)
  • 施工工事(下地、仕上げ、設備、什器設置)
  • 設備工事(電気、空調、給排水、防災)
  • 法令対応(建築基準法、消防法、バリアフリー法など)
  • コスト・スケジュール管理
  • アフターメンテナンス

【第2章】店舗内装工事の役割と目的

店舗内装工事の目的は大きく分けて3つあります。

1. 顧客体験価値(CX)の向上

店舗の空間デザインは、来店客が感じる印象や購買行動に直接影響します。
たとえば飲食店では「滞在時間を長くする」ための落ち着いた照明や座席間隔、アパレルでは「回遊性を高める」ための動線設計が行われます。

2. 機能性・作業効率の確保

スタッフの動線、商品補充のしやすさ、レジ周りの配置など、オペレーション効率を高める内装計画が重要です。厨房やバックヤードのレイアウトも売上と人件費に直結します。

3. ブランド表現・差別化

内装はブランドイメージを物理的に体現する手段です。色・素材・照明・香りなどを統一感ある形で構成し、競合との差別化を図ります。

【第3章】店舗内装工事の種類

店舗内装工事は業種や規模によって施工内容が大きく変わります。

  1. 飲食店内装工事
    厨房設備、防臭・換気、耐熱・防火仕様、客席レイアウトなどが重要。
  2. 物販店内装工事
    商品陳列什器、照明演出、レジ・バックヤード配置が中心。
  3. サービス業店舗内装工事(美容室、エステ、クリニックなど)
    個室設計、防音、清潔感、機器設置のための設備配管がポイント。
  4. 大型商業施設内テナント工事
    商業施設側の施工基準(デザインコードや防災設備接続条件)に従った工事。

【第4章】内装工事の工程と流れ

店舗内装工事は次のような流れで進みます。

  1. 企画・コンセプト設計
    ブランド戦略や業態、ターゲット顧客を明確化。
  2. 基本設計・詳細設計
    図面作成、仕上げ材選定、照明計画、設備計画。
  3. 見積もり・予算調整
    複数業者の比較見積もりを行い、仕様を調整。
  4. 施工準備
    各種許可申請、資材発注、職人手配。
  5. 施工
    • 解体工事(既存内装の撤去)
    • 下地工事(床・壁・天井)
    • 設備工事(電気・給排水・空調)
    • 仕上げ工事(塗装・クロス・床材)
    • 什器設置
  6. 検査・引き渡し
    工事完了後に施主立会いで検査を実施。
  7. アフターサービス
    保証対応、定期メンテナンス。

【第5章】法令・規制と許可申請

店舗内装工事では法令順守が必須です。

  • 建築基準法:用途変更や構造への影響がある場合は確認申請が必要
  • 消防法:火災報知設備、防火区画、避難経路の確保
  • 食品衛生法:飲食店営業許可に必要な設備基準
  • バリアフリー法:一定規模以上で段差解消や多目的トイレの設置
  • 風俗営業法:営業時間や照明基準など業種により規制

許可申請は工事前に確実に行わなければなりません。

【第6章】コスト構造と予算管理

店舗内装工事の費用は、業種やグレードによって異なります。
参考目安(坪単価):

  • 飲食店:50〜150万円
  • 物販店:30〜100万円
  • 美容室:40〜120万円

コストを構成する要素:

  1. 解体・撤去費
  2. 下地・造作費
  3. 仕上げ材費
  4. 設備工事費
  5. 什器・家具
  6. 設計・監理料

予算オーバーを防ぐには、見積もり比較・仕様調整・優先順位付けが不可欠です。

【第7章】デザインの重要性と最新トレンド

店舗デザインは顧客の心理に大きく影響します。
近年の傾向:

  • サステナブル素材の活用(リサイクル木材、自然塗料)
  • 体験型店舗(ワークショップ併設、試食スペース)
  • デジタルサイネージやIoT機器の活用
  • 居心地重視のカフェ・ラウンジスタイル

【第8章】施工業者選びのポイント

業者選定では以下を重視します。

  1. 同業態での施工実績
  2. 設計と施工の一貫対応可否
  3. 見積もり明細の透明性
  4. アフターサービス体制

【第9章】事例分析

  • カフェ店舗事例:木質素材+間接照明で長時間滞在を促進
  • アパレル店舗事例:動線をループ型にして回遊率UP
  • 美容室事例:防音壁+個室感で高単価サービスを実現

【第10章】まとめ

店舗内装工事は単なる「内装仕上げ」ではなく、経営戦略の一部です。
計画段階からデザイン・機能・法規・コストの全てをバランス良く組み立てることで、売上・顧客満足度・ブランド価値を大きく高められます。

【第11章】業種別の詳細施工ポイント

店舗内装工事は業種ごとに求められる条件が異なります。ここでは主要業種別の施工ポイントを詳しく解説します。

1. 飲食店

  • 厨房設計:作業効率を高める「動線の短縮」と「ゾーニング」が必須。調理エリア、盛付けエリア、洗浄エリアを明確に区分。
  • 防臭・換気:排気ダクトの径、ファン容量、給気バランスを計算。特に焼肉店やラーメン店は臭気対策が売上に直結。
  • 耐火・防火仕様:厨房周辺は不燃材(ステンレス板、タイル)を使用し、消防法に基づいた消火器・感知器を設置。
  • 客席計画:滞在時間を考慮した照明・席間隔。高回転型は明るく短時間滞在を促す色彩、滞在型は暖色系と間接照明を活用。

2. 物販店

  • 陳列什器配置:入口から奥までの視認性確保。高低差をつけた什器で商品に立体感を演出。
  • 照明計画:商品色が正しく見える色温度(3000〜4000K)を選択。
  • セキュリティ:防犯カメラ、万引き防止タグ、出入口の視界確保。

3. 美容室・サロン

  • 配管計画:シャンプー台の給排水・給湯をバックヤードから効率的に配管。
  • 防音:シャンプー音やドライヤー音が客席に響かないよう壁内吸音材を施工。
  • 照明演出:鏡周辺は高演色(Ra90以上)のLEDで肌色を美しく見せる。

4. クリニック・医療系

  • 衛生管理:床材は抗菌・耐薬品性のある素材を採用。
  • プライバシー配慮:防音壁と視線遮断設計。
  • 法規対応:医療法、建築基準法、防火基準の確認が必須。

【第12章】店舗内装工事の失敗事例と回避策

内装工事の現場では、計画不足や法規未確認によるトラブルが少なくありません。

  1. 動線設計の不備
    • 例:レジ前が狭く混雑、厨房と客席間が遠く提供が遅れる
    • 回避策:開業前にスタッフ動線シミュレーションを実施
  2. 法規違反による工期遅延
    • 例:消防検査不合格でオープン延期
    • 回避策:着工前に設計図を所轄消防署へ事前相談
  3. 予算オーバー
    • 例:仕上げ材のグレードアップ連発
    • 回避策:必須部分と装飾部分を分けて優先順位を設定
  4. 施工品質の不一致
    • 例:見本板と実際の仕上げ色が違う
    • 回避策:現場でのサンプル確認と写真記録

【第13章】設備工事の重要性

店舗は内装だけでなく、設備の性能が営業の質に直結します。

  • 電気設備:コンセント配置、照明回路、電力量の確保
  • 空調設備:業種別の空調能力計算(例:飲食店は1坪あたり1.5〜2馬力が目安)
  • 給排水設備:勾配確保、排水詰まり対策、グリーストラップ設置
  • 防災設備:自動火災報知設備、スプリンクラー、避難誘導灯

【第14章】スケジュール管理

店舗内装工事のスケジュールはタイトになりやすく、工程遅延はオープン日に直結します。

  • 基本設計・詳細設計:2〜4週間
  • 許可申請:2週間〜1ヶ月
  • 施工期間:小規模店舗で2〜4週間、大規模テナントで2〜3ヶ月
  • 引渡し検査:1〜3日

※遅延防止のため、資材納期・職人確保を早期に手配。

【第15章】コスト削減の工夫

  • 什器の既製品活用:特注より50%以上安くなる場合あり
  • リース・レンタル活用:開業時の資金負担軽減
  • 内装材のグレード調整:客の目に触れる部分は高級材、見えない部分はコスト材
  • 居抜き物件利用:設備・配管を流用して数百万円削減可能

【第16章】サステナブル店舗内装

  • 再生木材・リサイクル素材の使用
  • LED照明・高効率空調の導入
  • 断熱材の高性能化
  • 環境配慮型塗料(水性、低VOC)

【第17章】最新技術の活用

  • 3Dパース・VR内覧:工事前に完成イメージを体感
  • BIM(Building Information Modeling):設計・設備・コスト管理を一元化
  • スマート店舗:IoTによる照明・空調・音響制御

【第18章】テナント入居時の注意点

  • ビルオーナーや商業施設の内装規定を事前に確認
  • 共用部との接続工事(排気・給排水・電源引き込み)
  • 原状回復条件:退去時の解体範囲を契約書で明確化

【第19章】アフターメンテナンス

  • 定期点検:設備、什器、仕上げ材の劣化確認
  • 予防保全:空調フィルター清掃、配管洗浄
  • 保証期間:1〜2年が一般的、条件は契約書で確認

【第20章】総合まとめ

店舗内装工事は、デザイン・施工・設備・法規・コスト管理が複雑に絡み合う総合プロジェクトです。
成功のためには以下を徹底する必要があります。

  1. コンセプトとターゲットの明確化
  2. 法規・許可の早期確認
  3. 経験豊富な業者選定
  4. 予算とスケジュールの管理
  5. オープン後のメンテナンス計画

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