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店舗内装デザインについて2026.09.24

店舗内装デザインとは|設計・費用・工事・業種別のポイントを徹底解説

1.店舗内装デザインとは

店舗内装デザインとは、単純に店内をおしゃれに仕上げることだけではありません。

店舗を訪れるお客様が感じる印象、スタッフが働きやすい動線、商品の見せ方、照明、色、素材、設備、看板などを総合的に計画し、「その店舗でどのような体験をしてもらうか」まで設計することが店舗内装デザインです。

飲食店、美容室、サロン、クリニック、物販店、オフィス、ホテルなど、業種によって必要な設備やレイアウトは大きく異なります。

例えば飲食店であれば、

  • 厨房の配置
  • 客席数
  • 厨房機器
  • 給排水
  • ガス
  • 換気
  • グリストラップ
  • 防火設備
  • 照明
  • 客席動線

などを考える必要があります。

一方、美容室であれば、

  • セット面
  • シャンプー台
  • 給排水
  • 待合スペース
  • 受付
  • 照明
  • 収納

などが重要になります。

つまり店舗内装デザインは、デザイン性と機能性を両立させることが重要です。


2.店舗内装デザインで重要な5つの要素

店舗内装を計画するときは、主に以下の5つを考える必要があります。

① コンセプト

最初に決めるのが店舗のコンセプトです。

例えば、

  • 高級感のある店舗
  • カジュアルな店舗
  • 和モダン
  • ナチュラル
  • ヴィンテージ
  • インダストリアル
  • シンプル・ミニマル
  • 女性向け
  • ファミリー向け

などです。

コンセプトが曖昧なまま工事を進めると、床・壁・家具・照明などのデザインがバラバラになる可能性があります。

そのため、最初に「誰に来てもらいたい店舗なのか」「どのような印象を与えたいのか」を決めることが大切です。


3.店舗のターゲットを決める

店舗内装デザインでは、ターゲット設定も重要です。

例えば同じ飲食店でも、

若者向け

  • 明るい照明
  • SNS映えするデザイン
  • カラフルな色
  • 写真を撮りやすい壁
  • カジュアルな家具

などが考えられます。

高級店

  • 落ち着いた色
  • 間接照明
  • 高級感のある素材
  • ゆったりした客席
  • 上質な家具

などが向いています。

ファミリー向け

  • 明るい照明
  • 広めの通路
  • ベビーカー対応
  • 子どもが利用しやすい席
  • 清掃しやすい床材

などが重要になります。

このように、ターゲットによって適切な内装デザインは変わります。


4.店舗レイアウトの考え方

店舗内装で非常に重要なのがレイアウトです。

どれだけおしゃれな内装でも、動線が悪ければ店舗として使いにくくなります。

基本的には、

入口 → 受付 → 客席 → 商品・サービス → 会計 → 退店

という流れを考えます。

飲食店の場合は、

厨房 → 配膳 → 客席 → 下膳 → 洗浄

というスタッフ動線も重要です。

お客様の動線とスタッフの動線がぶつからないように計画することで、店舗の使いやすさが大きく向上します。


5.客席数と売上の関係

飲食店などでは、客席数も重要な設計要素です。

単純に客席を増やせば売上が上がるとは限りません。

客席を増やしすぎると、

  • 通路が狭い
  • スタッフが動きにくい
  • 隣席との距離が近い
  • 圧迫感がある
  • 配膳しにくい

といった問題が発生する可能性があります。

逆に席数を減らしすぎると、店舗面積に対する売上効率が低下する場合があります。

そのため、

客席数・客単価・回転率・スタッフ動線

を総合的に考える必要があります。


6.店舗内装の入口デザイン

店舗の第一印象を決めるのが入口です。

入口では、

  • 看板
  • ファサード
  • ドア
  • ガラス
  • 照明
  • 外壁
  • 店舗ロゴ
  • メニュー表示

などを組み合わせます。

特に道路から見たときに、

「何の店なのか」

が分かることが重要です。

高級店の場合は情報量を減らして上質感を出す方法もあります。

一方、飲食店などではメニューや料理写真を見せて入店を促す方法もあります。


7.ファサードデザイン

店舗の外観部分をファサードと呼びます。

ファサードは店舗のブランドイメージを作る重要な部分です。

例えば、

和食店

  • 左官
  • 格子
  • 暖簾
  • 和紙調照明

美容室

  • ガラス
  • 金属
  • 間接照明
  • 大きなロゴ

カフェ

  • タイル
  • 植物
  • ペンダントライト

など、業種によってデザインを変えます。


8.床材の選び方

店舗の床は、デザインだけでなく耐久性や清掃性も考える必要があります。

代表的な床材には、

  • 長尺シート
  • フロアタイル
  • 塩ビタイル
  • タイル
  • 磁器質タイル
  • モルタル
  • モールテックス
  • フローリング
  • カーペット

などがあります。

飲食店では水や油への対応、清掃性、滑りにくさなどが重要です。

美容室では髪の毛が目立ちにくく、掃除しやすい素材も選択肢になります。

店舗の雰囲気だけでなく、実際の使用環境に合った床材を選ぶことが大切です。


9.壁・天井のデザイン

壁や天井は店舗の面積が大きいため、空間全体の印象を大きく左右します。

壁の仕上げには、

  • クロス
  • 塗装
  • ジョリパット
  • 左官
  • タイル
  • 木材
  • モールテックス
  • 化粧板
  • 不燃パネル

などがあります。

天井については、

  • クロス
  • 塗装
  • ルーバー
  • スケルトン天井
  • 吸音材

などがあります。

例えばスケルトン天井にすると、配管やダクトなどを見せることでインダストリアルな雰囲気を作れます。

一方、高級感を出したい場合は天井を仕上げ、間接照明などを組み合わせる方法があります。


10.照明デザイン

店舗内装デザインでは、照明が非常に重要です。

同じ壁・床・家具でも、照明によって印象が大きく変わります。

主な照明には、

  • ダウンライト
  • スポットライト
  • ペンダントライト
  • 間接照明
  • ブラケットライト
  • ライン照明
  • シャンデリア

などがあります。

照明では、

明るさ・色温度・光の方向・影

を考えます。

例えば飲食店では、料理をおいしく見せる照明が重要です。

美容室では、髪色や肌色を正確に確認できる照明が求められます。

物販店では、商品を目立たせるスポット照明などが効果的です。


11.色温度について

照明の色温度はK(ケルビン)で表されます。

代表的には、

  • 電球色:約2700~3000K
  • 温白色:約3500K
  • 白色:約4000K
  • 昼白色:約5000K

などがあります。

一般的に電球色は温かく落ち着いた雰囲気を作りやすく、昼白色は明るくすっきりした印象になります。

高級飲食店では暖色系、店舗や作業スペースでは白色系など、用途に応じて使い分けます。


12.家具デザイン

店舗の印象を決める要素として家具も重要です。

例えば、

  • テーブル
  • 椅子
  • ソファ
  • カウンター
  • ベンチ
  • レジカウンター

などがあります。

家具を選ぶ際には、

デザイン・サイズ・耐久性・清掃性・座り心地

を考えます。

特に飲食店では、椅子の座面高さとテーブル高さのバランスが重要です。


13.カウンターのデザイン

飲食店や美容室などではカウンターが店舗の中心になる場合があります。

飲食店では、

  • カウンター高さ
  • 奥行き
  • 客席間隔
  • 厨房との距離
  • 配膳動線

などを検討します。

カウンターの天板には、

  • 無垢材
  • 集成材
  • メラミン化粧板
  • 人造大理石
  • ステンレス
  • モールテックス

などがあります。

店舗コンセプトに合わせて素材を選ぶことで、空間全体の統一感が生まれます。


14.厨房デザイン

飲食店の場合、厨房設計は非常に重要です。

厨房には、

  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • 作業台
  • シンク
  • 食洗機
  • ガスレンジ
  • フライヤー
  • オーブン
  • 製氷機
  • 換気設備

など、多くの設備が必要になります。

厨房設計では、単純に機器を並べるだけではなく、

仕込み → 調理 → 盛付 → 配膳 → 下膳 → 洗浄

という流れを考えます。

厨房動線が悪いと、スタッフの移動距離が増え、営業効率が低下します。


15.給排水設備

店舗内装では、見た目だけでなく設備工事も重要です。

特に飲食店では、

  • 給水
  • 給湯
  • 排水
  • グリストラップ
  • 排水管
  • 厨房機器
  • 手洗い
  • シンク

などを計画します。

給排水ルートによっては床を上げる必要がある場合もあります。

そのため、物件を契約する前に既存設備を確認することが重要です。


16.電気設備

店舗では一般住宅以上に電気設備が重要になります。

例えば、

  • 照明
  • コンセント
  • エアコン
  • 厨房機器
  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • 食洗機
  • POSレジ
  • 防犯カメラ
  • 音響設備

など、多くの電気を使用します。

そのため、既存の電気容量で足りるかどうかを事前に確認する必要があります。


17.空調・換気設備

店舗では空調と換気も重要です。

特に飲食店では厨房の排気量が大きくなるため、

  • 排気
  • 給気
  • 厨房換気
  • 客席空調
  • 室外機設置場所

などを検討します。

換気計画が不十分だと、

  • 店内が暑い
  • においがこもる
  • 煙が抜けない
  • ドアが開けにくい
  • 空調が効きにくい

などの問題が発生する可能性があります。


18.防火・消防設備

店舗内装では、防火・消防関係も重要です。

建物用途や規模によって、

  • 防火区画
  • 防火戸
  • 特定防火設備
  • 誘導灯
  • 消火器
  • 自動火災報知設備
  • 非常照明
  • 排煙設備

などが必要になる場合があります。

特に飲食店、ホテル、民泊、物販店などでは建物の用途変更や既存建物の条件によって必要な設備が変わります。

そのため、デザインを決める前に建築・消防関係の条件を確認することが重要です。


19.店舗内装で「おしゃれ」だけを優先してはいけない理由

店舗内装では、デザイン性だけを優先すると失敗する可能性があります。

例えば、

「壁を全部タイルにしたい」

という希望があっても、厨房周辺では清掃性や防火性能を考える必要があります。

また、

「照明を暗くして高級感を出したい」

場合でも、作業スペースまで暗くするとスタッフが働きにくくなる可能性があります。

そのため、

デザイン+機能+安全+メンテナンス

をセットで考えることが重要です。


20.店舗内装工事の費用

店舗内装工事の費用は、店舗の種類・面積・物件状態・設備・デザインによって大きく変わります。

一般的には、

居抜き物件

既存設備や内装を利用できるため、費用を抑えやすい傾向があります。

スケルトン物件

内装をゼロから作るため、電気・給排水・空調・厨房などの工事費が大きくなりやすいです。

特に飲食店は設備工事の割合が大きくなります。

費用を考えるときは、

内装工事費+設備工事費+厨房設備+家具+看板+設計費+諸経費

まで含めて予算を考える必要があります。


21.店舗内装の見積もり項目

店舗内装工事の見積書には、一般的に以下のような項目があります。

仮設工事

  • 養生
  • 搬入
  • 現場管理
  • 清掃

解体工事

  • 内装解体
  • 厨房解体
  • 建具撤去
  • 廃材処分

木工事

  • 間仕切り
  • 下地
  • カウンター
  • 建具下地

軽量・ボード工事

  • LGS
  • 石膏ボード
  • 不燃ボード

内装仕上げ

  • クロス
  • 塗装
  • タイル
  • 床材
  • 左官

電気工事

  • 配線
  • 分電盤
  • コンセント
  • 照明

設備工事

  • 給排水
  • 給湯
  • 空調
  • 換気

その他

  • 看板
  • 家具
  • 厨房機器
  • 消防設備
  • クリーニング

などがあります。


22.店舗内装デザインの進め方

店舗を新しく作る場合は、次の流れで進めるとスムーズです。

STEP1 物件を決める

まず店舗物件を決定します。

この段階で、

  • 面積
  • 階数
  • 用途
  • 電気容量
  • 給排水
  • ガス
  • 空調
  • 排気
  • 消防設備

などを確認します。

STEP2 店舗コンセプトを決める

ターゲットと店舗イメージを決定します。

STEP3 レイアウトを作る

客席・厨房・受付・バックヤードなどを配置します。

STEP4 デザインを決める

床・壁・天井・照明・家具などを決定します。

STEP5 設備計画

電気・給排水・空調・換気などを計画します。

STEP6 見積もり

設計内容をもとに工事費を算出します。

STEP7 工事

解体・設備・造作・仕上げなどを施工します。

STEP8 検査・引き渡し

施工完了後に設備や仕上がりを確認します。


23.店舗デザインでよくある失敗

① デザインだけで決める

見た目を優先しすぎると、使い勝手が悪くなる場合があります。

② 収納が足りない

店舗では意外と多くの物を収納する必要があります。

③ コンセントが足りない

営業開始後にコンセント不足が発覚すると追加工事が必要になります。

④ 照明計画が不十分

店舗全体が暗かったり、逆に明るすぎたりする場合があります。

⑤ 空調が足りない

客席数や厨房機器を考慮せず空調を決めると、夏場に冷えにくくなる可能性があります。

⑥ 厨房動線が悪い

厨房内でスタッフ同士がぶつかるなど、営業効率に影響します。

⑦ 予算を使い切ってしまう

開業時には家具、厨房機器、什器、広告、保証金などにも費用が必要です。

内装工事だけで予算を使い切らないことが重要です。


24.小さな店舗でもデザインは重要

店舗面積が小さい場合でも、工夫次第で魅力的な空間を作れます。

例えば、

  • 壁面収納
  • ミラー
  • 明るい色
  • 間接照明
  • オープン棚
  • カウンター席
  • ガラス間仕切り

などを使用すると、実際の面積より広く感じさせることができます。

ただし、収納や設備スペースを削りすぎると営業開始後に使いにくくなるため、バランスが重要です。


25.SNS時代の店舗内装デザイン

現在の店舗では、SNSとの相性も重要な要素の一つです。

例えば、

  • ロゴ壁
  • 特徴的な照明
  • デザイン性のあるカウンター
  • タイル壁
  • アート
  • 植物
  • 特徴的な家具

などを設けることで、写真を撮りたくなる空間を作る方法があります。

ただし、SNS映えだけを目的にするのではなく、実際の店舗コンセプトと一致させることが重要です。


26.業種別の店舗内装デザイン

飲食店

重視するポイントは、

  • 厨房
  • 客席
  • 動線
  • 換気
  • 給排水
  • 照明
  • 防火
  • 清掃性

です。

特に厨房設備と換気設備は、早い段階で計画することが重要です。


美容室

美容室では、

  • セット面
  • シャンプー台
  • 待合
  • 受付
  • 照明
  • 給排水
  • 収納

などが重要です。

鏡と照明の組み合わせによって店内の印象が大きく変わります。


ネイル・エステ・サロン

サロン系では、

  • 清潔感
  • リラックスできる照明
  • プライバシー
  • 収納
  • 香り
  • インテリア

などが重要になります。


物販店

物販店では、

  • 商品陳列
  • 回遊動線
  • 壁面棚
  • ショーケース
  • 照明
  • レジ
  • 看板

などを考えます。

商品が見やすく、手に取りやすいレイアウトが重要です。


クリニック

クリニックでは、

  • 受付
  • 待合
  • 診察室
  • 処置室
  • スタッフ動線
  • バリアフリー
  • 清掃性
  • プライバシー

などを考慮する必要があります。


27.店舗内装デザインとブランディング

店舗デザインは企業や店舗のブランドイメージにも関係します。

例えば、

ロゴ → 看板 → 外観 → 内装 → 家具 → 制服 → メニュー

までデザインを統一すると、店舗全体のブランドイメージを作りやすくなります。

色や素材を統一することで、店舗を覚えてもらいやすくなる効果も期待できます。


28.店舗内装ではメンテナンス性も重要

店舗は住宅より使用頻度が高く、汚れや傷も発生しやすい環境です。

そのため、

「完成したときにきれい」だけでなく、「数年後も維持しやすい」

という視点が重要です。

例えば、

  • 汚れにくい壁材
  • 掃除しやすい床
  • 交換しやすい照明
  • 耐久性の高い家具
  • メンテナンスしやすい設備

などを選択します。

初期費用だけでなく、長期的な維持費も考えることが大切です。


29.店舗内装デザインで重要な「バランス」

良い店舗内装を作るためには、

デザイン性

だけでなく、

機能性

安全性

耐久性

清掃性

メンテナンス性

コスト

をバランスよく考える必要があります。

特に店舗は「見た目が良ければ完成」というものではありません。

実際にスタッフが働き、お客様が利用し、商品やサービスを提供する場所だからこそ、日常の使いやすさが重要です。


30.まとめ

店舗内装デザインは、単純に「おしゃれな店舗を作る」ためのものではありません。

店舗のコンセプトやターゲットを決め、

レイアウト

動線

床・壁・天井

照明

家具

電気

給排水

空調・換気

防火・消防

看板・ファサード

まで総合的に計画する必要があります。

特に店舗内装工事では、デザインを先に決めてしまうのではなく、物件の状態・法規制・設備条件・予算を確認したうえでデザインを設計することが重要です。

また、店舗の開業には内装工事以外にも、厨房機器、家具、什器、看板、設備、許認可、広告費などの費用が発生します。

そのため、店舗内装デザインを計画する際には、工事費だけではなく、開業までに必要となる総予算を把握しておく必要があります。

最終的に重要なのは、

「おしゃれ」+「使いやすい」+「安全」+「営業しやすい」+「予算に合っている」

という5つをバランスよく実現することです。

店舗内装デザインは、お客様が店舗に入った瞬間の印象だけでなく、滞在中の快適性、スタッフの働きやすさ、商品の見せ方、店舗のブランドイメージ、さらには日々の営業効率にも影響します。

そのため、新規出店でも既存店舗のリニューアルでも、単なる内装工事ではなく、店舗経営そのものを支える空間づくりとして考えることが重要です。

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