店舗内装工事のトレンドについて2025.11.14
徹底解説:店舗内装工事のすべて
(企画から設計・施工・引き渡し・その後のメンテナンスまで完全ガイド)
第1章:店舗内装工事とは何か ― 業態ごとの本質と目的
店舗内装工事とは、商業活動のために必要な空間をつくる工事全般を指します。
住居の内装とまったく異なり、店舗内装は以下の要素を強く求められます。
① 利益を生み出す空間であること
・回転率
・客単価の向上
・滞在時間の適正化
・ブランドイメージの向上
・動線の最適化
店舗内装は「売上を上げる建築」とも言えます。
② 業態ごとの専門性
業態特徴工事の難易度飲食店厨房設備・換気・排煙・水回りが重要非常に高い美容室給排水・照明・電気容量が大きい高い物販在庫・陳列・照明の工夫中程度クリニック医療設備、衛生環境、法規非常に高いサロン・エステ個室、照明、空調の調整高い
用途により工事内容が大きく異なるため、専門知識が不可欠です。
③ 法規を遵守する必要
建築基準法、消防法、電気設備、ガス設備、届出など、多数の法律が絡む点も店舗の特徴です。
第2章:店舗内装工事の全体フロー ― 完成までの道のり
店舗内装工事は、次のステップを踏んで進みます。
STEP1:物件探し・現地調査(内見)
ここで失敗すると後の工事で大きな追加費用が発生します。
チェックポイント(30項目以上)
- 入口の幅、階段の有無(什器搬入に影響)
- 給水量・水圧
- 排水の位置や勾配
- ガスの種類(都市ガスかプロパンか)
- 電気容量(契約A数・kVA数)
- 換気設備の有無
- 排煙ダクトの有無
- 天井高さ
- スケルトンか居抜きか
- 防水層の有無(飲食店では要注意)
特に注意すべき点:電気容量不足
例:エステサロン・飲食店で必要
・飲食店:15〜30kVA
・美容室:10〜20kVA
・エステ:8〜15kVA
既存物件が容量不足だと電力会社の工事が必要で、
20〜80万円かかります。
STEP2:コンセプト設計(デザインの目的整理)
コンセプトは内装全体の軸となり、以下のように整理します。
- ターゲット(客層)
- ブランドイメージ(高級・カジュアル・ナチュラル等)
- 店舗の機能要件
- 売上構造に合わせた設計
例:カフェの場合
- 回転率が重要 → 動線を短く、レジの位置を工夫
- SNSで話題になる要素 → フォトスポット、カウンター照明
STEP3:実施設計(図面作成)
店舗内装工事に必要な代表的な図面:
- 平面図(配置図)
- 天井伏図
- 仕上げ表
- 展開図
- 電気図(照明・コンセント)
- 空調換気図
- 給排水衛生設備図
- 厨房レイアウト(飲食)
- 什器図
- 防災図(消防提出用)
飲食店の場合、図面は15〜25枚程度になることもあります。
STEP4:見積もり作成
見積もりは以下のように構成されます。
主な工事項目
- 仮設工事
- 解体工事
- 木工工事
- 内装仕上げ工事
- 電気設備工事
- 給排水工事
- 空調・換気工事
- 塗装工事
- ガス工事
- 什器製作
- サイン(看板)工事
STEP5:各種届出(消防・保健所など)
業態により必要届出は異なります。
飲食店の届出
- 保健所営業許可
- 防火対象物使用開始届
- ガス工事の検査
美容室の届出
- 保健所美容所開設届
- 給排水図面
- 衛生設備の確認
クリニック
- 医療法による届出
- 消防設備の追加
STEP6:施工(実際の工事)
店舗工事の順番は原則として以下です。
- 解体工事
- 墨出し(正確な寸法出し)
- 配管・配線工事(床下・壁内)
- 軽鉄工事(壁・天井骨組み)
- ボード貼り
- 塗装工事
- 床張り
- 什器設置
- 照明器具取り付け
- 仕上げクリーニング
飲食店なら「排気ダクト」「防水」「厨房機器」が重要になります。
STEP7:完了検査・引き渡し
・消防検査
・保健所検査
・施主検査(傷・汚れ・寸法ミスなど)
ここで修正があれば手直し工事をします。
STEP8:オープン準備(販促・設備調整)
・家具搬入
・グランドオープン告知
・設備動作チェック(厨房、空調、POS など)
第3章:工事種類別の詳細解説
店舗内装工事は多岐にわたります。ここでは専門工事ごとに深掘りします。
■ 1:解体工事
スケルトンに戻す工事
- 床材撤去
- 壁・天井撤去
- 配管撤去
- 空調機撤去
費用目安(坪単価)
- 1坪あたり 25,000〜45,000円(業態により変動)
飲食店は油汚れが多く高くなる傾向。
■ 2:軽鉄・ボード工事(壁・天井を作る骨組み)
軽鉄(LGS)という金属材を使い壁や天井を作る。
店舗で軽鉄がよく使われる理由
- 防火性能が高い
- 施工性が良い
- 湿気に強い
ボードは不燃材(石膏ボード)が基本。
■ 3:内装仕上げ工事(空間の印象を決める)
- クロス(壁紙)
- 塗装
- 左官
- タイル
- 木仕上げ
- 化粧板
- 天井仕上げ
仕上げの違いで世界観が大きく変わります。
■ 4:設備工事(店舗内装の重要部分)
電気設備工事
- 照明
- 電源
- ブレーカー容量
- テナントビルの電力受け
飲食店・美容・医療系などは電気容量が大きい。
給排水工事
飲食店・美容室・クリニックで必須。
ポイント:
- 排水勾配(1/50以上が基本)
- グリストラップ(飲食)
- 給湯器の容量
- 水圧の確保
空調・換気工事
店舗工事で最も重要な設備のひとつ。
飲食店の必須機能
- 厨房排気
- 客席給気
- 排気ダクト工事(屋外排気)
- 消臭対策(活性炭など)
ガス工事
飲食店はガス管の引き込みが必要。
■ 5:厨房工事(飲食店特有)
厨房は「火」「水」「油」を扱うため専門性が高い。
重要ポイント
- 厨房のゾーニング
- 厨房排気の設計
- グリストラップ
- 厨房から客席への臭気対策
- 厨房機器の選定
■ 6:什器製作工事
オーダーメイド什器の制作。
例:
- カウンター
- 棚
- レジ台
- テーブル
- ディスプレイ什器
■ 7:サイン(看板)工事
店舗の顔となる重要要素。
種類:
- カッティングシート
- チャンネル文字
- LEDサイン
- 袖看板
- A看板
第4章:店舗内装工事の費用相場と内訳(保存版)
店舗内装工事の費用は、
業態 × 坪数 × グレード × 設備
の4要素で決まります。
業態別の坪単価目安
業態坪単価(目安)飲食店40〜100万円カフェ35〜80万円美容室30〜70万円エステ25〜60万円物販15〜40万円クリニック60〜150万円
費用内訳例(30坪の飲食店の場合)
工事費用目安解体50〜150万円木工・軽鉄・ボード100〜250万円仕上げ(クロス・塗装・床)100〜200万円電気設備150〜300万円空調・換気150〜350万円給排水100〜250万円厨房100〜500万円サイン20〜150万円
総額:700〜2000万円
第5章:工期の目安
坪数工期10坪前後2〜4週間20〜30坪4〜6週間50坪以上6〜12週間
飲食店・美容院は設備が多いため長くなる傾向。
第6章:失敗しないためのチェックリスト(実務者レベル)
よくある失敗
- 電気容量不足
- 排気ダクトの行き先が確保できない
- 隣店舗からの苦情(臭い・音)
- 排水管の勾配が取れず水漏れ
- 設計と見積の不一致
- 消防検査でNG
- 開業日までに工事が終わらない
第7章:店舗内装工事の法規・基準(必須)
建築基準法
- 用途変更
- 避難経路
- 防火区画
消防法
- 自動火災報知機
- 消火器
- 防炎品の使用(布製品など)
保健所
(飲食・美容・医療系)
第8章:店舗内装の最新トレンド(2024〜2025)
- サステナブル素材の利用
- Z世代向けフォトスポット
- AI・IoTの導入(スマート照明・省エネ機器)
- メタル×木材のミックスデザイン
- ミニマル高級デザイン
- 店舗ブランディングを意識した照明計画
第9章:まとめ ― 店舗内装工事の本質
店舗内装工事は「デザイン」だけではなく、
設備・法規・売上構造・ブランド構築が深く絡む総合技術です。
成功のポイントは
- 物件選び
- 専門知識を持つ業者選定
- 明確なコンセプト
- 業態に合った設備計画
- 適正な工期・予算管理
これらを押さえることで、
「売れる店舗」「長く愛される店舗」を実現できます。
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