マンションリフォームのポイントについて2025.08.08
第1章 マンションリフォームとは
1-1. 定義と目的
マンションリフォームとは、既存のマンション住戸内部の設備や内装、間取りを改修・交換・変更する工事を指します。戸建てと異なり、建物の構造や共用部分は管理組合の管理下にあるため、リフォーム可能な範囲は専有部分に限定されます。
目的は多岐にわたりますが、大きく分けると以下の通りです。
- 老朽化対応
キッチンや浴室、配管、壁紙などの経年劣化に伴う交換。 - ライフスタイル適応
家族構成や働き方の変化に合わせた間取り変更や機能追加。 - 快適性向上
断熱性、遮音性、収納力、バリアフリー性能の向上。 - 資産価値向上
売却や賃貸を見据えた内装・設備のグレードアップ。
第2章 マンションリフォームの特徴
2-1. 戸建てとの違い
マンションリフォームは戸建てと比較して以下の特徴があります。
- 構造制約
梁・柱・耐力壁などは撤去不可。構造躯体の加工は原則禁止。 - 専有部分と共用部分の境界
玄関ドアや窓サッシは共用部分扱いのため、勝手に交換できない。 - 管理規約による制限
工事時間や使用材料、工法などが管理組合により細かく定められる。 - 搬入・搬出ルール
エレベーター養生や工事車両の駐車場所確保など、管理組合との調整が必須。
2-2. 工事可能な範囲
一般的にリフォーム可能なのは以下の部分です。
- 床仕上げ材(フローリング、カーペット、クッションフロアなど)
- 壁紙、塗装、内装パネル
- 天井仕上げ
- 室内ドア、収納扉
- キッチン、浴室、洗面台、トイレなどの住宅設備
- 給水・給湯・排水配管(専有部分内のみ)
- 電気配線、照明、コンセント位置
※サッシ、玄関ドア、バルコニー床、外壁は共用部分のため、基本的に変更不可。
第3章 マンションリフォームの種類
3-1. 部分リフォーム
劣化や不便さを感じる部分のみを改修。工期・費用が比較的抑えられる。
- 水回り交換(キッチン・浴室・トイレ・洗面)
- 床や壁紙の貼替え
- 建具交換
- 照明器具の更新
3-2. 全面リフォーム
住戸全体をスケルトン(構造躯体のみの状態)にして、間取り・設備・内装を一新。
間取り自由度は高いが、管理規約・構造制約を受ける。
3-3. リノベーション
単なる修繕ではなく、付加価値を生む改修。デザイン性、性能向上、ライフスタイル最適化が目的。
第4章 リフォームの工程
4-1. 事前準備
- 現状調査
採寸、設備・配管位置、構造確認。 - 管理規約確認
工事可能範囲、使用可能な床材の遮音性能(LL-45など)確認。 - 要望整理
家族構成、生活動線、収納量、将来の変化も考慮。
4-2. 設計・見積もり
- プランニング(図面作成)
- 設備・材料選定
- 複数業者から相見積もり
- 管理組合への申請書類作成
4-3. 工事
- 解体工事(内装撤去、設備撤去)
- 配管・配線工事
- 下地施工
- 仕上げ工事(床、壁、天井)
- 設備設置
- 最終検査・清掃
第5章 費用相場
5-1. 部分リフォーム費用
- キッチン交換:70〜150万円
- ユニットバス交換:80〜160万円
- トイレ交換:20〜50万円
- 壁紙全室貼替え:20〜50万円
5-2. 全面リフォーム費用
- 60㎡住戸:600〜1,200万円
- 80㎡住戸:800〜1,500万円
第6章 注意点
- 遮音規定遵守:LL-45相当の床材を使用
- 配管経路制限:躯体コンクリートに穴あけ不可
- 近隣挨拶:上下階・隣戸への事前説明
- 仮住まい確保:全面リフォーム時は必要
第7章 最新トレンド
- 在宅ワーク対応:ワークスペース設置
- 省エネ設備:節水型トイレ、エコキュート
- スマートホーム化:IoT照明・エアコン連動
- ナチュラル素材:無垢フローリング、漆喰壁
第8章 法規制と管理規約の理解
8-1. 管理規約の重要性
マンションリフォームで最も重要な前提条件が「管理規約」です。
管理規約は、マンションの区分所有法に基づき管理組合が定めたルールで、専有
特に床材の遮音性能は厳格で、規定を満たさない場合は工事不可となることもあります。
8-2. 工事申請手続き
通常、工事開始前に以下の書類を提出します。
- 工事申請書(工事概要、施工期間、施工会社情報)
- 平面図・配管図・電気配線図
- 仕様書(使用する建材や機器の型番、遮音等級など)
- 工程表
- 工事車両・搬入経路計画
- 施工業者の保険証明書
管理組合の承認を得ないまま工事を開始すると、工事中止命令や原状回復命令が出る可能性があります。
8-3. 法律面の注意
- 建築基準法:耐力壁の撤去禁止、開口部拡大の制限
- 消防法:感知器・避難経路の確保
- 電気工事士法:電気工事は有資格者による施工義務
- 給水条例:配管材質の規制、逆流防止器の設置義務
第9章 間取り変更の可能性と制限
9-1. 間取り変更の自由度
マンションでは柱や梁、配管シャフトの位置が固定されているため、戸建てのような大幅な構造変更は難しいです。
しかし、スケルトンリフォームを行えば、専有部分内での壁撤去や間仕切り位置変更は可能です。
9-2. よくある間取り変更例
- 和室を洋室化
畳をフローリングへ変更、押入れをクローゼット化。 - リビング拡張
隣接する部屋との間仕切り撤去。 - ウォークインクローゼット設置
廊下や一部居室を収納に改造。 - オープンキッチン化
吊戸棚や壁を撤去し対面式に変更。
9-3. 配管位置の制限
給排水管は上下階を貫通しているため、大きな移動には制約があります。特に排水は勾配が必要なため、キッチンや浴室の位置移動は難易度が高くなります。
第10章 設備機器の選び方
10-1. キッチン
- I型・L型・対面型・アイランド型のレイアウト選定
- ワークトップ高さ(85cmが標準)
- マンションは排気ダクト経路に注意
10-2. 浴室
- ユニットバスが主流(1216、1317サイズなど)
- 断熱浴槽、省エネシャワーが人気
- 追い焚き配管の有無は事前確認
10-3. トイレ
- 節水型(大4.8L、小3.6L)
- 温水洗浄便座標準装備
- 手洗いカウンターの追加も可能
10-4. 洗面台
- 三面鏡収納タイプが定番
- マンションは奥行きがコンパクトなモデルが多い
第11章 内装デザインのポイント
11-1. マンション特有の空間演出
- 天井高が低め(2.4m前後)→照明計画で開放感演出
- 窓サイズが固定→内装色で明るさを補う
11-2. 材料選定
- 床:無垢材、複合フローリング、遮音性能必須
- 壁:ビニールクロス、漆喰、塗装
- 天井:クロス、化粧パネル
11-3. スタイル例
- ナチュラルモダン
- 北欧テイスト
- インダストリアル
- 和モダン
第12章 施工管理と品質確保
12-1. 施工管理の流れ
- 着工前打ち合わせ(業者・管理組合・施主)
- 工程管理(遅延防止)
- 材料検品
- 中間検査(配管・配線・下地確認)
- 最終検査(仕上がり・動作確認)
12-2. 品質保証
- メーカー保証(設備機器)
- 工事保証(施工不良への対応)
- アフターメンテナンス契約
第13章 費用節約と高品質化のコツ
- 優先順位を決める(キッチン・浴室など使用頻度高い場所から)
- キャンペーン時期を狙う
- 標準仕様+部分的グレードアップ
- 解体時に配管・配線を同時更新(後工事より安価)
第14章 事例紹介
- 築25年・70㎡・フルリフォーム
費用:950万円
内容:スケルトン、間取り変更、オープンキッチン、全室フローリング - 水回りのみ更新・部分リフォーム
費用:280万円
内容:キッチン・浴室・トイレ交換、壁紙貼替え
第15章 トラブル事例と回避方法
- 工事音トラブル:防音養生徹底、作業時間厳守
- 配管漏水:有資格者施工+圧力試験必須
- 仕上がり不満:契約前にサンプル確認
- 見積もり差異:仕様変更時は必ず書面承認
まとめ
マンションリフォームは、構造・法規・管理規約・設備制約など、戸建て以上に事前計画と調整が重要です。
適切な業者選定と管理組合との良好な関係構築が、工事成功の鍵となります。
また、最新のデザイン・省エネ・スマート化トレンドを取り入れることで、長期的な快適性と資産価値を高めることができます。
戸建て住宅やアパートマンション、店舗オフィスの内装リフォーム・リノベーション工事のことなら、埼玉県越谷市南越谷の株式会社N・A・Oまでお気軽にお問い合わせ下さい。
又、周辺地域の川口市や草加市、三郷市や春日部市、八潮市、吉川市、戸田市、さいたま市緑区、岩槻区、見沼区、蕨市、千葉県柏市、松戸市、流山市、東京都北区、板橋区、足立区などからのご依頼もお待ちしております。
求人や協力業者も随時募集しております。
住宅・店舗リフォーム・リノベーションは埼玉県越谷市の株式会社N・A・O|求人
株式会社N・A・O
〒343-0845
埼玉県越谷市南越谷1丁目2928番地1-506号
TEL:048-971-7848/FAX:048-971-7956
