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店舗リノベーションについて2026.09.04

店舗リノベーションとは?費用・工事内容・流れ・成功のポイントを徹底解説

店舗リノベーションとは、既存の店舗や建物に大規模な改修工事を行い、現在の व्यवसाय形態や経営スタイル、デザインコンセプトに合わせて建物の価値を再構築する工事です。

単純に壁紙を張り替えたり、床を交換したりする「店舗リフォーム」と比較すると、店舗リノベーションはより広範囲な工事になります。内装デザインの変更だけではなく、間取り変更、厨房設備の入れ替え、給排水設備の更新、電気容量の増設、空調・換気設備の改修など、店舗全体を根本から見直すことが特徴です。

飲食店、美容室、物販店、アパレルショップ、オフィス、クリニック、サロンなど、さまざまな業種で店舗リノベーションが行われています。

本記事では、店舗リノベーションの基本から工事内容、費用相場、工事の流れ、成功するためのポイントまで詳しく解説します。


1.店舗リノベーションとは

店舗リノベーションとは、既存建物や既存店舗に対して大規模な改修を行い、新しい用途や営業スタイルに適した空間へ再生する工事のことです。

例えば、以下のような工事が店舗リノベーションに該当します。

  • 古い飲食店を現代的な店舗へ改装する
  • 居酒屋をカフェやレストランへ変更する
  • 物販店を美容室へ変更する
  • 古い事務所を店舗として利用する
  • スケルトン状態から新しい店舗をつくる
  • 客席レイアウトを全面変更する
  • 厨房設備をすべて入れ替える
  • 電気・水道・ガス設備を更新する
  • 店舗のブランドイメージを一新する

店舗リノベーションでは、見た目のデザインだけではなく、店舗の収益性や使いやすさまで考える必要があります。

住宅リノベーションの場合は「住みやすさ」が重要ですが、店舗の場合はさらに以下の要素が重要になります。

  • 集客力
  • 回転率
  • 客単価
  • スタッフの動線
  • 作業効率
  • 衛生管理
  • メンテナンス性
  • 法令遵守
  • ランニングコスト

そのため、店舗リノベーションは単なる内装工事ではなく、経営戦略の一部として考えることが重要です。


2.店舗リフォームと店舗リノベーションの違い

店舗リフォームと店舗リノベーションは似た言葉ですが、工事の規模や目的には違いがあります。

店舗リフォーム

店舗リフォームは、老朽化した部分を修繕したり、部分的に設備や内装を変更したりする工事です。

例えば、

  • クロスの張り替え
  • 床材の交換
  • 照明器具の交換
  • トイレ交換
  • カウンター補修
  • 看板交換
  • 厨房機器の入れ替え

などが代表的です。

比較的小規模な工事が中心になります。

店舗リノベーション

店舗リノベーションは、店舗全体の機能や価値を大きく向上させる工事です。

例えば、

  • 間取り変更
  • 厨房位置変更
  • 客席数変更
  • 給排水管更新
  • 電気容量増設
  • 空調設備更新
  • 換気設備新設
  • デザインコンセプト変更
  • 業態変更
  • 建物用途変更

などがあります。

つまり、リフォームが「元に戻す工事」であるのに対し、リノベーションは「新しい価値をつくる工事」と考えるとわかりやすいでしょう。


3.店舗リノベーションが必要になるケース

店舗リノベーションが必要になるタイミングはいくつかあります。

① 店舗の老朽化

建物や内装が古くなると、店舗の印象が悪くなります。

特に以下のような状態は注意が必要です。

  • 壁や天井が汚れている
  • 床が傷んでいる
  • 照明が暗い
  • 空調の効きが悪い
  • 水漏れがある
  • 厨房設備が古い
  • 配管が劣化している

老朽化した店舗は、お客様から「清潔感がない」という印象を持たれる可能性があります。

特に飲食店や美容室、クリニックなどは清潔感が重要です。


② 集客力が低下している

以前より来店客数が減っている場合、店舗デザインやブランドイメージが現在の市場に合わなくなっている可能性があります。

店舗の外観や内装は、集客に大きな影響を与えます。

例えば、

  • 外観が入りにくい
  • 店内が暗い
  • 商品が見にくい
  • SNS映えしない
  • コンセプトが伝わらない

といった問題がある場合、リノベーションによって改善できる可能性があります。


③ 業態変更

店舗リノベーションの大きな目的の一つが業態変更です。

例えば、

居酒屋

焼肉店

美容室

ネイルサロン

物販店

カフェ

事務所

飲食店

などです。

業態変更では、内装だけではなく設備工事も必要になります。

特に飲食店の場合は、

  • 給水
  • 排水
  • ガス
  • 電気
  • 換気
  • グリストラップ
  • 防火設備

などを確認する必要があります。


4.店舗リノベーションで行われる主な工事

店舗リノベーションでは、多くの専門工事が必要になります。

代表的な工事を紹介します。


解体工事

既存の内装や設備を撤去する工事です。

解体工事には、

  • 内装解体
  • 間仕切り撤去
  • 天井撤去
  • 床撤去
  • 厨房撤去
  • 設備撤去

などがあります。

スケルトン状態まで解体する場合もあります。

ただし、テナント物件の場合は、建物の構造部分や共用設備を壊さないよう注意が必要です。


軽量鉄骨・木工事

新しい間仕切りや壁、天井をつくる工事です。

店舗では、

  • LGS
  • 石膏ボード
  • 木下地
  • 合板

などを使用します。

店舗のデザインによっては、造作家具や木製カウンターなども製作します。


電気工事

店舗リノベーションでは電気工事が非常に重要です。

主な工事内容は、

  • 照明工事
  • コンセント工事
  • 分電盤工事
  • 電気容量増設
  • 動力設備工事
  • 防犯カメラ工事
  • LAN工事

などです。

飲食店では厨房機器の電力を多く使用するため、契約容量や既存電気設備の確認が必要です。


給排水設備工事

水を使用する店舗では給排水工事が必要です。

例えば、

  • 厨房
  • トイレ
  • 手洗い
  • シャンプー台
  • 洗面台

などがあります。

既存配管が古い場合は、配管更新も検討します。

特にテナントビルでは排水管の位置や勾配によって、設備レイアウトが制限されることがあります。


空調工事

エアコンの設置や交換を行う工事です。

店舗では、

  • 天井カセット型
  • 天吊り型
  • 壁掛け型
  • ビルトイン型

などが使用されます。

飲食店の場合は厨房の熱負荷が大きいため、一般住宅用エアコンでは能力不足になることがあります。


換気設備工事

飲食店では特に重要な工事です。

厨房では、

  • 排気ダクト
  • 給気ダクト
  • 換気扇
  • フード
  • 防火ダンパー

などを設置します。

焼肉店や焼鳥店、炉端焼き店などは大量の煙が発生するため、排気計画を十分に検討する必要があります。


内装仕上げ工事

店舗のデザインを完成させる工事です。

主な工事には、

  • クロス
  • 塗装
  • タイル
  • フロアタイル
  • 長尺シート
  • 無垢材
  • 左官
  • ジョリパット
  • 化粧板

などがあります。

デザイン性だけでなく、耐久性や清掃性も重要です。


5.店舗リノベーションの費用相場

店舗リノベーションの費用は、業種や工事内容によって大きく異なります。

一般的な目安としては、以下のようになります。店舗の種類坪単価目安物販店20万円~50万円美容室30万円~70万円カフェ40万円~80万円飲食店50万円~100万円以上焼肉・焼鳥店70万円~150万円以上高級飲食店100万円~200万円以上

例えば20坪の飲食店の場合、

坪単価70万円
×
20坪

=約1,400万円

が一つの目安になります。

ただし、これはすべての工事を含めた場合の概算です。

居抜き物件を利用できる場合は費用を抑えられる可能性があります。


6.費用が高くなるポイント

店舗リノベーションでは、見た目のデザインよりも設備工事に費用がかかることがあります。

特に以下の工事は高額になりやすいです。

厨房設備

飲食店では、

  • 冷蔵庫
  • 冷凍庫
  • 作業台
  • シンク
  • 食器洗浄機
  • ガス機器
  • フライヤー
  • コンロ

などが必要です。

新品厨房機器を揃えると数百万円かかることもあります。


空調設備

店舗用業務用エアコンは高額です。

台数や能力によっては、

100万円~300万円以上

かかることもあります。


換気ダクト

ダクト工事は距離や経路によって費用が変わります。

特に、

  • 屋上まで排気する
  • 外壁に穴を開ける
  • 長距離ダクト
  • 複雑なダクト経路

の場合は費用が増加します。


電気容量増設

既存の電気容量が不足している場合は、

  • 幹線工事
  • 分電盤交換
  • 動力引込
  • 電力会社工事

などが必要になる場合があります。


7.店舗リノベーションの流れ

一般的な流れは以下の通りです。

① 現地調査

まず建物の状態を確認します。

調査内容は、

  • 建物構造
  • 電気容量
  • 給排水位置
  • ガス設備
  • 空調設備
  • 排気経路
  • 天井高さ
  • 柱位置

などです。

現地調査を十分に行わないと、工事開始後に追加費用が発生する可能性があります。


② コンセプト決定

次に店舗の方向性を決めます。

例えば、

  • 高級感
  • カジュアル
  • 和風
  • モダン
  • インダストリアル
  • 北欧風
  • 昭和レトロ

などです。

しかし、デザインだけで決めるのではなく、ターゲット客層を明確にすることが重要です。


③ レイアウト設計

店舗の平面図を作成します。

飲食店の場合、

  • 厨房
  • カウンター
  • テーブル席
  • トイレ
  • ストック
  • 通路

などを配置します。

この段階でスタッフ動線とお客様動線を検討します。


④ 見積もり作成

設計内容をもとに工事見積もりを作成します。

見積書では、

  • 仮設工事
  • 解体工事
  • 木工事
  • 内装工事
  • 電気工事
  • 空調工事
  • 給排水工事
  • 厨房工事

などに分けて確認すると分かりやすくなります。


⑤ 着工

工事開始です。

一般的には、

解体

設備工事

下地工事

内装工事

仕上げ工事

設備取付

という流れになります。


⑥ 完成・引き渡し

工事完了後に最終確認を行います。

確認するポイントは、

  • 傷や汚れ
  • 建具の動作
  • 水漏れ
  • 照明
  • コンセント
  • 空調
  • 排水

などです。

問題がなければ引き渡しとなります。


8.飲食店リノベーションの重要ポイント

飲食店は特に設備計画が重要です。

デザインを優先しすぎると、営業開始後に使いにくい店舗になる可能性があります。

重要なのは以下のポイントです。

厨房動線

厨房では、

食材搬入

保管

下処理

調理

盛り付け

提供

という流れがあります。

この流れを無視すると、スタッフ同士がぶつかったり、移動距離が長くなったりします。

厨房はできるだけ少ない動きで作業できるレイアウトが理想です。


客席数

客席数を増やせば売上が上がるとは限りません。

席を詰め込みすぎると、

  • 通路が狭い
  • 居心地が悪い
  • スタッフが動きにくい

といった問題が発生します。

客単価や回転率を考慮して適切な席数を決める必要があります。


排気設備

飲食店では非常に重要です。

排気能力が不足すると、

  • 店内に煙が充満する
  • 臭いが残る
  • エアコン効率が悪くなる
  • 近隣クレーム

などにつながります。

特に焼肉、焼鳥、炉端焼きなどは慎重な計画が必要です。


9.居抜き物件のリノベーション

居抜き物件とは、前テナントの設備や内装が残っている物件です。

メリットは初期費用を抑えられることです。

例えば、

  • 厨房設備
  • 空調設備
  • トイレ
  • カウンター
  • 給排水設備

などをそのまま利用できる場合があります。

しかし注意点もあります。

設備が古い場合、営業開始後に故障する可能性があります。

また、自分の業態に合わない設備を無理に使うと、作業効率が悪くなります。

居抜き物件では、

「残せるもの」

「撤去した方がよいもの」

を専門業者と判断することが重要です。


10.スケルトン物件のリノベーション

スケルトン物件とは、内装や設備がない状態の物件です。

メリットは自由に設計できることです。

一方で、

  • 電気
  • 水道
  • ガス
  • 空調
  • 換気

などを新設する必要があるため、費用は高くなります。

特に飲食店では、排水管や排気ダクトの条件によって工事費が大きく変わります。

スケルトン物件を契約する前には、必ず施工会社による現地調査を行うことが重要です。


11.店舗リノベーションで失敗しやすいポイント

① デザインを優先しすぎる

見た目を重視しすぎると、使いにくい店舗になる可能性があります。

店舗では、

デザイン

機能性

作業効率

のバランスが重要です。


② 予算をすべて工事に使う

開業時には、

  • 家賃
  • 保証金
  • 厨房機器
  • 家具
  • 食器
  • POSレジ
  • 広告費
  • 運転資金

なども必要です。

工事費だけに予算を使いすぎないよう注意が必要です。


③ 追加工事を想定していない

改修工事では、解体後に問題が見つかることがあります。

例えば、

  • 配管腐食
  • 雨漏り
  • 漏水
  • 電気設備劣化
  • 下地腐食

などです。

予算には10%~20%程度の予備費を確保しておくと安心です。


12.店舗リノベーションでコストを抑える方法

費用を抑えるためには、単純に安い業者を選ぶのではなく、工事内容を工夫することが重要です。

既存設備を活用する

使えるものは残します。

例えば、

  • 空調
  • トイレ
  • 照明
  • 厨房設備
  • 給排水設備

などです。


造作家具を減らす

完全オーダー家具は費用が高くなります。

既製品と組み合わせることでコストを抑えられます。


設備位置を大きく変更しない

水道や排水、ガスの位置変更は費用がかかります。

既存設備の位置を活用するとコスト削減につながります。


デザインの素材を工夫する

高級な素材だけを使用する必要はありません。

例えば、

本物の石材

石目調タイル

無垢材

木目調化粧板

など、代替素材を使用する方法もあります。


13.店舗リノベーションの成功ポイント

成功する店舗リノベーションには共通点があります。

コンセプトが明確

「誰に来てもらう店舗なのか」を明確にします。

例えば、

  • 20代女性
  • ファミリー
  • ビジネスマン
  • 高所得層
  • 観光客

などです。

ターゲットによって店舗デザインは変わります。


動線が良い

お客様とスタッフの動きを考えます。

スタッフが無駄な移動をしない店舗は、少人数でも営業しやすくなります。


メンテナンスしやすい

店舗は毎日使用します。

そのため、

  • 傷つきにくい床
  • 汚れにくい壁
  • 清掃しやすい設備

を選ぶことが重要です。


将来の変更に対応できる

開業後に、

  • 客席数変更
  • メニュー変更
  • スタッフ増員

などが発生する可能性があります。

将来の変更も考慮した設計が理想です。


14.店舗リノベーション業者の選び方

施工会社選びは非常に重要です。

確認したいポイントは以下です。

  • 店舗工事の実績がある
  • 希望業種の施工経験がある
  • 設計と施工の両方に対応できる
  • 見積書が詳細
  • 現地調査をしっかり行う
  • 追加工事について説明がある
  • 工程管理ができる

特に飲食店の場合は、住宅専門のリフォーム会社では経験不足の場合があります。

厨房、換気、排気、防火、保健所対応などの知識が必要になるため、店舗・飲食店工事の実績がある会社を選ぶことが重要です。


まとめ

店舗リノベーションとは、単に古くなった内装をきれいにするだけではありません。

店舗の価値を高め、現在の経営スタイルや顧客ニーズに合わせて空間を再構築する工事です。

成功するためには、

  1. 明確な店舗コンセプトを決める
  2. 現地調査を十分に行う
  3. 動線を重視する
  4. 設備計画を慎重に行う
  5. 工事費だけでなく開業資金も考える
  6. 店舗工事に詳しい施工会社を選ぶ
  7. 将来の変更も考慮する

ことが重要です。

特に飲食店の場合、内装デザインだけではなく、厨房、給排水、空調、換気、電気容量などの設備計画が店舗経営に大きく影響します。

店舗リノベーションは大きな投資になりますが、適切な計画と施工を行うことで、集客力や作業効率を高め、長期的に収益を生み出せる店舗づくりにつながります。

これから店舗の開業、改装、業態変更を検討している場合は、デザインだけを見るのではなく、「経営」「機能」「設備」「コスト」の4つを総合的に考えることが、失敗しない店舗リノベーションの重要なポイントです。

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