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店舗内装デザインについて2025.11.09

目次

  1. 店舗内装デザインとは
  2. 店舗内装デザインの目的と役割
  3. デザインコンセプトの重要性
  4. 店舗の業態別デザイン手法
  5. 空間構成とゾーニング計画
  6. 照明計画と演出効果
  7. 素材・色彩・質感の選定
  8. 動線設計の考え方
  9. サイン計画とブランディング
  10. デザインと法規制・安全性
  11. サステナブルデザイン・エコ対応
  12. デザインとコストのバランス
  13. 実施設計から施工までの流れ
  14. デザイナー・設計士・施工会社の役割
  15. 成功する店舗デザイン事例の傾向
  16. デジタル技術の活用(3D・VR・AI)
  17. アフター運用とデザイン維持
  18. まとめ:店舗内装デザインの未来

1. 店舗内装デザインとは

店舗内装デザインとは、店舗という商業空間において、顧客が快適に過ごし、商品やサービスの魅力を最大限に引き出すための空間設計を指します。単なる装飾や見た目の美しさにとどまらず、「ブランドイメージ」「購買心理」「動線設計」「照明・素材・音・香り」などを総合的に設計することが目的です。

住宅の内装が「住む人の快適さ」を追求するのに対し、店舗内装デザインは「売るため」「印象を与えるため」「体験を演出するため」の空間づくりが中心です。つまり、デザインはビジネスの成果に直結します。

また、店舗内装デザインは業種によっても大きく異なります。

  • 飲食店では「滞在時間と回転率のバランス」
  • アパレルでは「ブランド世界観の再現」
  • 美容室では「リラックスと高級感」
  • クリニックでは「清潔感と安心感」
    といったように、求められる要素が変わります。

2. 店舗内装デザインの目的と役割

店舗内装デザインの主な目的は以下の4点です。

(1) ブランドイメージの確立

内装はブランドの「顔」です。ロゴや外観だけでなく、内装の色味、素材、照明などがすべてブランドの世界観を形づくります。たとえば、ナチュラル志向のカフェでは木材や植物を多用し、モダンなラウンジでは金属やガラス、間接照明を活用するなど、素材選定から「らしさ」を演出します。

(2) 顧客体験の向上(UXデザイン)

内装デザインは「視覚的な体験」に加え、「五感すべて」を刺激する体験設計が求められます。人は感情で購買を決定するため、心地よい空間体験が購買行動を促します。

(3) 売上・回転率の向上

レイアウトや照明、音響などの要素は売上に大きな影響を与えます。動線設計を工夫すれば滞在時間を延ばし、照明演出を変えれば購買意欲を高めることが可能です。

(4) スタッフの作業効率と安全性

顧客だけでなく、スタッフの動線や作業効率も考慮する必要があります。バックヤードの配置、カウンターの高さ、収納などもデザインの一部です。


3. デザインコンセプトの重要性

店舗内装デザインの出発点は「コンセプト」です。
コンセプトとは、店舗の世界観・方向性・体験価値を言語化したものです。

コンセプト策定の基本プロセス

  1. ターゲット分析:来店客層(年齢・性別・ライフスタイル・価値観)を明確にする。
  2. ブランド分析:競合との差別化要素、ブランドストーリー、理念を整理。
  3. 市場分析:立地条件、周辺店舗、地域文化を考慮。
  4. 空間キーワード化:「温もり」「非日常」「安心」「刺激」「癒し」など、体験の方向性を決定。

この段階で、「誰に」「どんな体験を」「どう提供するか」を明確にし、それを内装デザインの指針とします。


4. 店舗の業態別デザイン手法

(1) 飲食店

飲食店では「料理の魅力 × 空間演出 × 滞在体験」の三位一体が重要です。
カフェでは明るく開放的な雰囲気、バーでは暗めの照明と音響、レストランでは照明の焦点を料理に合わせるなど、業態によりデザインの方向性が異なります。

(2) アパレルショップ

アパレルでは「商品を引き立てる背景」としての空間づくりが求められます。
特に「照明」「ミラー」「動線」が重要です。商品を引き立てる照明、フィッティングルームの快適さ、そしてストレスのない導線が購買体験を左右します。

(3) 美容室・サロン

美容室では「安心感・清潔感・居心地」が最重要。
シャンプー台や待合スペースの配置、スタッフ動線、設備配管など、機能とデザインの両立が鍵となります。

(4) クリニック・治療院

医療系店舗では「衛生・安心・信頼」の印象が求められます。
白を基調としつつ、木目や柔らかい照明で冷たさを和らげるデザインが主流です。

(5) オフィス併設型店舗・体験型店舗

最近では「働く・販売する・体験する」を融合した複合型店舗も増加しています。
内装デザインは「柔軟性」「多機能性」「ブランド体験」がキーワードです。


5. 空間構成とゾーニング計画

店舗デザインの核となるのがゾーニング(空間配置)です。
限られた面積をどのように機能的・魅力的に使うかが売上と顧客満足を左右します。

主なゾーニング項目:

  • エントランスゾーン:第一印象を決定。通行人の目を引く演出が必要。
  • メインゾーン:商品の中心展示・サービス提供エリア。視認性と回遊性が重要。
  • サブゾーン:休憩・試着・相談などの補助機能エリア。
  • バックヤード:スタッフ動線や収納効率を最適化。

また、「通路幅」や「人の流れ」をデザインで制御することも重要です。たとえば、カフェであれば滞留を促す配置、コンビニなら素早い移動を誘導するレイアウトが理想です。


6. 照明計画と演出効果

照明は内装デザインの「第4の素材」と呼ばれるほど重要です。
光の色温度、明るさ、照射角度によって空間の印象は劇的に変わります。

  • ベース照明:全体を均一に照らす照明。清潔感や明るさを演出。
  • アクセント照明:商品やディスプレイを強調する光。購買意欲を刺激。
  • 間接照明:リラックス感・高級感を演出。特に飲食店やホテル系店舗で多用。

照明計画では「ルクス(照度)」だけでなく、「演色性(Ra値)」も重要です。食品や衣料などでは、実物の色味を正確に見せるためにRa90以上が望ましいとされています。


7. 素材・色彩・質感の選定

素材と色は、空間の心理的印象を決定づけます。

  • 木材:温かみ・自然・安心感
  • 金属:クール・モダン・高級感
  • 石材:重厚感・永続性・信頼
  • ガラス:透明感・開放感・清潔感
  • 布・レザー:柔らかさ・ぬくもり・落ち着き

色彩心理の観点では、赤は食欲増進、青は冷静、緑は安心、白は清潔感を与えるなど、業態や目的に応じた配色戦略が求められます。


8. 動線設計の考え方

動線設計とは、人が空間内をどのように移動するかをデザインすることです。
動線には「顧客動線」「スタッフ動線」「商品補充動線」があり、それぞれが交錯しないよう設計することが基本です。

特に小規模店舗では、無駄な交差を避けることで作業効率と安全性が向上します。
また、顧客動線を「滞在型」「回遊型」「直線型」などに分類してデザインすることで、目的に応じた空間の使い方が可能になります。


9. サイン計画とブランディング

サイン(看板・案内表示)は、店舗の「言葉にならないコミュニケーション」です。
ロゴ・フォント・照明・配置の一貫性がブランドの信頼感を生みます。
また、店舗内外のサインが統一されていることで、顧客の混乱を防ぎ、スムーズな体験を提供できます。


10. デザインと法規制・安全性

店舗内装にはさまざまな法令が関係します。

  • 建築基準法(用途変更・耐火性能)
  • 消防法(避難経路・火災報知器・防炎素材)
  • バリアフリー法(段差解消・通路幅)
  • 保健所規定(飲食店・美容室など)

デザイン性だけでなく、これら法的要件を満たさないと営業許可が下りません。
特に、飲食店では厨房の防水・換気・排水計画が最重要です。


11. サステナブルデザイン・エコ対応

現代の店舗デザインでは、「環境配慮」も重要なテーマです。
再生素材の利用、省エネ照明(LED)、空調効率の最適化、植物によるグリーンインテリアなど、サステナブルな手法が注目されています。

また、「地域素材の活用」や「リユース家具の採用」など、地域共創型デザインも増加しています。


12. デザインとコストのバランス

内装デザインは、理想と現実のバランスが鍵です。
限られた予算の中で最大の効果を出すには、「コストをかける場所」と「抑える場所」の明確化が必要です。

たとえば、ファサード(外観)や照明など「顧客が最初に接する部分」に予算を集中させ、バックヤードや天井仕上げなどを簡略化する手法も有効です。


13. 実施設計から施工までの流れ

一般的な店舗内装デザインの流れは以下の通りです。

  1. ヒアリング:業態・コンセプト・予算・スケジュールの確認
  2. プランニング:ゾーニング・レイアウト・デザインコンセプト立案
  3. デザイン提案:3Dパースや素材ボードでプレゼン
  4. 実施設計:図面化・設備計画・照明・配管詳細設計
  5. 施工見積・契約
  6. 施工管理・工程管理
  7. 引き渡し・検査
  8. オープン準備(ディスプレイ・什器設置)

14. デザイナー・設計士・施工会社の役割

  • デザイナー:コンセプト・空間演出・ビジュアル提案
  • 設計士:法令遵守・構造・設備・施工性の確保
  • 施工会社:現場管理・工程・品質管理
    この三者が密に連携することで、理想的な店舗空間が実現します。

15. 成功する店舗デザイン事例の傾向

近年の成功事例には以下の共通点があります。

  • SNS映えするフォトスポット設計
  • 体験型・ストーリーテリング型デザイン
  • 素材・照明・香りなど五感設計
  • サステナブルな空間づくり
  • デジタル導入(セルフオーダー・AR体験など)

16. デジタル技術の活用(3D・VR・AI)

最新の内装デザインでは、3DモデリングやVRを用いた空間シミュレーションが一般的です。
さらに、AIによるレイアウト最適化や照明シミュレーションも登場し、施工前にリアルな体験が可能になっています。


17. アフター運用とデザイン維持

オープン後も、内装の清掃性・メンテナンス性が重要です。
素材の耐久性や交換のしやすさ、定期的なリニューアル計画を考慮することで、長期的にブランド価値を保てます。


18. まとめ:店舗内装デザインの未来

店舗内装デザインは「空間づくり」から「体験づくり」へと進化しています。
AIやデジタル技術、環境配慮、地域文化の融合など、今後はより多様な要素を内包したデザインが主流となるでしょう。

優れた店舗デザインとは、「美しさ × 機能 × 感情 × 物語」が融合した空間です。
デザインを通じて、人々の記憶に残る“体験”を生み出すことこそ、店舗内装デザインの究極の目的といえます。

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