店舗リノベーションについて2026.08.11
店舗リノベーションとは?費用・工事内容・進め方・デザイン・注意点を徹底解説
1.店舗リノベーションとは
店舗リノベーションとは、既存の店舗やテナントの建物・内装・設備などを活用しながら、店舗の価値や機能を大きく向上させる改修工事のことです。
単純に壁紙や床を張り替える「店舗リフォーム」と比較すると、リノベーションでは間取り、設備、動線、デザイン、用途、店舗運営方法まで含めて見直すことが多いのが特徴です。
例えば飲食店であれば、
- 客席レイアウトの変更
- 厨房の拡張
- 厨房機器の入れ替え
- 給排水設備の変更
- 換気設備の増設
- 空調設備の変更
- 電気容量の増設
- 照明計画の変更
- カウンターの新設
- トイレの改修
- 外観・ファサードの変更
- 看板の設置
- 内装デザインの変更
などを一体的に行います。
店舗リノベーションでは「きれいにする」だけではなく、売上・客単価・回転率・作業効率・スタッフの働きやすさ・店舗のブランドイメージを改善することが重要です。
2.店舗リフォームと店舗リノベーションの違い
店舗リフォームとリノベーションには明確な法律上の線引きがあるわけではありません。
一般的には、次のように考えると分かりやすいでしょう。
店舗リフォーム
既存の状態を大きく変えず、老朽化した部分を新しくする工事です。
例えば、
- クロス張替え
- 床張替え
- 壁の塗装
- トイレ交換
- 照明交換
- 建具交換
- 看板交換
などです。
店舗リノベーション
既存店舗の構成そのものを見直す工事です。
例えば、
「客席が少ない」
↓
客席を増やす
「厨房が狭い」
↓
厨房区画を拡張する
「厨房から客席まで遠い」
↓
配膳動線を改善する
「古いイメージの店舗」
↓
ブランドイメージに合わせて全面的にデザイン変更する
といった工事です。
つまり、
リフォーム=古くなったものを新しくする
リノベーション=店舗そのものの価値・機能を再構築する
と考えると理解しやすいでしょう。
3.店舗リノベーションを行う目的
店舗リノベーションでは、最初に「何のために工事するのか」を明確にすることが重要です。
目的が曖昧なまま工事を始めると、デザインに予算を使いすぎたり、必要な設備工事の費用が不足したりすることがあります。
主な目的には以下があります。
3-1.店舗のイメージを変える
古い店舗を現代的なデザインに変更するケースです。
例えば、
- 高級感
- ナチュラル
- 和風
- モダン
- カフェ風
- インダストリアル
- 韓国風
- ミニマル
- 大衆的
- レトロ
など、店舗のコンセプトに合わせて内装を設計します。
3-2.集客力を高める
店舗の場合、外観やファサードは非常に重要です。
通行人が店舗を見たとき、
「何の店なのか」
「入りやすいか」
「価格帯はどれくらいなのか」
「どんな雰囲気なのか」
が直感的に分かるようにします。
特に飲食店では、ファサード、入口、看板、照明、メニュー表示などが集客に影響します。
3-3.客席数を増やす
店舗の売上を考える場合、客席数は重要な要素です。
例えば、
客席20席
↓
客席28席
とすることで、同じ営業時間でも最大収容人数を増やせます。
ただし、単純に席数を増やせばよいわけではありません。
通路が狭くなったり、スタッフが動きにくくなったりすると、サービス品質が低下します。
そのため、
客席数と動線のバランス
が重要です。
4.店舗リノベーションで行う主な工事
店舗リノベーションでは、内装工事だけでなく建築・設備工事まで幅広く関係します。
4-1.解体工事
既存店舗の不要な壁、床、天井、設備などを撤去します。
主な工事は、
- 内装解体
- 間仕切り撤去
- 天井撤去
- 床撤去
- 厨房撤去
- トイレ撤去
- 既存設備撤去
- 看板撤去
などです。
解体費用は、店舗の規模だけでなく、既存状態によって大きく変わります。
特にスケルトンに近い状態まで解体する場合は、廃材処分費が大きくなることがあります。
5.間取り・レイアウト変更
店舗リノベーションでは、レイアウト計画が非常に重要です。
例えば飲食店なら、
入口
↓
客席
↓
厨房
↓
バックヤード
という構成だけでなく、
- スタッフ動線
- お客様の動線
- 配膳動線
- 下膳動線
- トイレへの動線
- 搬入動線
- ゴミ搬出動線
まで考える必要があります。
特に厨房では、
「食材搬入」
↓
「保管」
↓
「下処理」
↓
「調理」
↓
「盛付」
↓
「配膳」
↓
「下膳」
↓
「洗浄」
という流れがスムーズになるように計画します。
6.厨房リノベーション
飲食店の店舗リノベーションでは、厨房工事が大きな割合を占めます。
厨房では、
- 給水
- 給湯
- 排水
- ガス
- 電気
- 換気
- 空調
- 厨房機器
- 防水
- 床
- 壁
- 天井
を総合的に考える必要があります。
特に注意したいのが排水です。
厨房機器を移動すると、排水管の位置や勾配の問題が発生します。
既存建物の床下状況によっては、希望する場所へ厨房機器を移動できないケースもあります。
そのため、設計段階で既存設備の位置を確認することが重要です。
7.厨房の防水工事
厨房では水を大量に使用するため、防水工事が重要です。
一般的には、
- 下地処理
- 防水施工
- 立ち上がり処理
- 排水口周辺処理
- 保護・仕上げ
などを行います。
特に、
- シンク周辺
- 洗浄機周辺
- 厨房機器周辺
- 床排水周辺
は水が集まりやすいため、適切な施工が必要です。
また、防水を施工したからといって、排水勾配が悪くても問題ないというわけではありません。
厨房では、
防水+適切な排水勾配+床仕上げ
を一体として考える必要があります。
8.厨房の床仕上げ
厨房の床にはさまざまな仕上げがあります。
代表的なのは、
- モルタル
- 防水モルタル
- 塗床
- 長尺シート
- 防滑シート
- タイル
などです。
コストを重視する場合は、必ずしも高価な塗床を選択する必要はありません。
ただし、
- 耐水性
- 耐薬品性
- 防滑性
- 清掃性
- 耐久性
を考えて選ぶ必要があります。
9.電気設備工事
店舗リノベーションでは、電気設備も重要です。
一般住宅よりも店舗のほうが電気使用量が大きくなるケースがあります。
例えば飲食店では、
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- 食洗機
- 電子レンジ
- IH
- オーブン
- エアコン
- 換気扇
- 給湯器
- 照明
- 看板
など、多くの機器を使用します。
そのため、
電気容量が足りるか
を事前に確認する必要があります。
必要に応じて、
- 分電盤交換
- 主幹ブレーカー変更
- 幹線変更
- 電源回路増設
- コンセント増設
などを行います。
10.照明計画
店舗の印象を大きく左右するのが照明です。
同じ内装でも照明によって雰囲気は大きく変わります。
例えば、
飲食店
暖色系の照明を使うことで、落ち着いた雰囲気を作れます。
美容室
顔色や髪色が正確に見える照明が重要です。
アパレル
商品を美しく見せる照明が必要です。
高級店
間接照明などを組み合わせて陰影を作ります。
店舗照明では、単純に「明るくする」のではなく、
どこを見せるのか
を考えることが重要です。
11.空調設備
店舗では空調計画も重要です。
特に飲食店では、
- 客席
- 厨房
- バックヤード
で必要な空調条件が異なります。
厨房は熱源が多いため、客席と同じ空調だけでは快適な環境を維持できないことがあります。
また、厨房の換気量が大きい場合、外気を取り入れる量についても検討する必要があります。
12.換気設備
飲食店では換気設備が非常に重要です。
厨房では、
- フード
- 排気ファン
- ダクト
- 給気設備
などを計画します。
排気だけを強くすると、店内が負圧になり、
- ドアが開けにくい
- 空調が効きにくい
- 外気が入りすぎる
- 排気音が大きい
などの問題が発生することがあります。
そのため、排気と給気のバランスを考える必要があります。
13.給排水設備
店舗リノベーションでは、給排水設備の変更も多く発生します。
例えば飲食店なら、
- シンク
- 手洗器
- 食洗機
- 給湯器
- トイレ
- 厨房機器
などに給排水が必要です。
特に注意したいのが排水管の勾配です。
排水管を好きな場所へ自由に移動できるとは限りません。
既存建物の床下や梁、躯体、排水立管などの位置によって制約を受けます。
14.トイレリノベーション
店舗のトイレは、お客様が直接使用する重要な場所です。
トイレ工事では、
- 便器
- 手洗器
- 手すり
- 壁
- 床
- 天井
- 照明
- 換気
- 鏡
- ペーパーホルダー
- タオル設備
などを検討します。
飲食店の場合、トイレの清潔感は店舗全体の印象にも影響します。
15.内装仕上げ
店舗の内装仕上げにはさまざまな材料があります。
壁
- ビニールクロス
- 塗装
- ジョリパット
- 左官
- タイル
- メラミン化粧板
- 不燃化粧板
- 木材
- ダイノックシート
などがあります。
床
- フロアタイル
- 塩ビタイル
- 長尺シート
- クッションフロア
- タイル
- モルタル
- 塗床
- フローリング
などがあります。
店舗では住宅以上に、
デザイン+耐久性+清掃性
を考える必要があります。
16.店舗に適した床材の選び方
店舗では人の出入りが多いため、住宅より床が傷みやすくなります。
例えば、
フロアタイル
デザイン性が高く、比較的施工しやすい床材です。
長尺シート
耐久性や清掃性を重視する店舗に向いています。
タイル
高級感がありますが、施工費が高くなる傾向があります。
モルタル
無機質でインダストリアルな雰囲気を作れます。
フローリング
温かみを出しやすい一方、店舗では耐久性を考える必要があります。
17.壁材の選び方
壁も店舗の印象を決める重要な部分です。
コストを抑えるならクロスが使いやすいでしょう。
一方、
- 高級感
- デザイン性
- 耐久性
- 清掃性
を重視する場合は、
- タイル
- メラミン化粧板
- 不燃化粧板
- 左官仕上げ
などが選択肢になります。
飲食店では厨房周辺など、汚れや水がかかりやすい場所に耐久性・清掃性の高い材料を使用することがあります。
18.カウンター工事
飲食店ではカウンターが店舗の中心になることがあります。
カウンターの高さは用途によって変わります。
例えば、
- ローカウンター
- 一般的なテーブル高さ
- ハイカウンター
- バーカウンター
などがあります。
座席との関係では、
座面高さ+テーブル天板高さの差
が重要です。
椅子が高い場合、テーブルも適切な高さにしなければ、食事がしにくくなります。
また、カウンターでは、
- 天板材
- 厚み
- 奥行
- 脚部
- 収納
- コンセント
- 照明
なども検討します。
19.ファサード・外観リノベーション
店舗では内装だけでなく外観も重要です。
ファサードでは、
- 看板
- 店舗入口
- 外壁
- ガラス
- 照明
- メニュー表示
- テント
- 建具
などを変更します。
特に重要なのは、
遠くから見ても何の店か分かること
です。
おしゃれなデザインでも、店舗名や業態が分かりにくければ集客につながりにくくなります。
20.店舗リノベーションの費用
店舗リノベーションの費用は、店舗の広さだけでは判断できません。
大きく影響するのが、
- 業種
- 工事範囲
- 既存状態
- スケルトンか居抜きか
- 厨房設備
- 電気容量
- 給排水
- ガス
- 空調
- 換気
- 内装材
- デザイン
- 防火・消防対応
- 看板
- 営業時間制限
などです。
例えば同じ50㎡の店舗でも、
「物販店」と「飲食店」では工事費が大きく違う場合があります。
飲食店では厨房、給排水、換気、ガス、電気などの設備工事が増えるためです。
21.居抜き物件とスケルトン物件
店舗物件には大きく、
居抜き物件
と
スケルトン物件
があります。
居抜き
前店舗の内装や設備が残っている状態です。
メリットは、
- 工事費を抑えやすい
- 工期を短縮しやすい
- 厨房設備を利用できる場合がある
ことです。
ただし、
- 古い設備
- 配管の劣化
- 希望レイアウトとの不一致
- 既存設備の故障
などの問題があります。
スケルトン
内装や設備をほぼ撤去した状態です。
自由度が高い一方、
- 内装工事
- 電気工事
- 給排水工事
- 空調工事
- 換気工事
- 厨房工事
などが必要になるため、費用が高くなる傾向があります。
22.店舗リノベーションの基本的な流れ
店舗リノベーションは、一般的に次の流れで進めます。
STEP1 店舗の目的を決める
まず、
「何のために改装するのか」
を明確にします。
STEP2 現地調査
既存店舗について、
- 寸法
- 電気
- 給排水
- ガス
- 空調
- 換気
- 梁
- 柱
- 天井高さ
- 排水位置
などを確認します。
STEP3 コンセプト決定
店舗のターゲットや業態に合わせてデザインコンセプトを決めます。
STEP4 レイアウト設計
客席、厨房、トイレ、バックヤードなどを配置します。
STEP5 見積り
図面と仕様をもとに見積りを作成します。
STEP6 予算調整
予算オーバーした場合は、
- 材料変更
- 設備変更
- デザイン変更
- 工事範囲削減
などを行います。
STEP7 各種申請・確認
必要に応じて、
- 建築関係
- 消防関係
- 保健所
- 電気
- ガス
などについて確認します。
STEP8 着工
解体工事から始まり、
- 設備工事
- 下地工事
- 内装工事
- 仕上げ工事
- 厨房工事
- 照明
- 看板
などを進めます。
STEP9 検査・引渡し
施工完了後に設備や仕上がりを確認し、必要な検査を行います。
23.店舗リノベーションで重要な「予算配分」
店舗工事では、予算をすべて内装デザインに使うのはおすすめできません。
例えば飲食店なら、
- 厨房設備
- 給排水
- 電気
- 換気
- 空調
- 防水
- 消防・安全関係
- 内装
- 照明
- 看板
など、店舗運営に必要な部分へ優先的に予算を配分します。
特に設備工事は、完成後に変更すると非常に高額になることがあります。
そのため、
見えない部分にもしっかり予算を確保する
ことが重要です。
24.コストを抑える方法
店舗リノベーションでは、工事内容を工夫することでコストを抑えられます。
既存設備を利用する
まだ使用できる、
- エアコン
- 給湯器
- 厨房機器
- 照明
- 建具
などを再利用します。
間取りを大きく変えない
給排水や電気を大幅に移動すると費用が増えます。
そのため、既存設備位置を活かす設計が有効です。
高価な材料をポイント使用する
店舗全体を高級素材にするのではなく、
「入口」
「カウンター」
「メイン壁」
など、目立つ場所に高級材料を使用します。
その他の場所はコストを抑えた材料にすることで、全体の印象を保ちながら費用を抑えられます。
25.デザインで重要なこと
店舗デザインでは「おしゃれ」であることだけが目的ではありません。
重要なのは、
店舗コンセプトとデザインが一致していること
です。
例えば高級レストランなのに、
- 安価に見える材料
- 明るすぎる照明
- 雑然とした看板
などを使用すると、ブランドイメージと合わなくなります。
逆に大衆的な飲食店なら、必要以上に高級感を出すと入りにくい雰囲気になることもあります。
26.店舗の動線計画
店舗設計では動線が非常に重要です。
大きく分けると、
お客様動線
入口
↓
受付
↓
客席
↓
トイレ
↓
出口
など。
スタッフ動線
厨房
↓
配膳
↓
客席
↓
下膳
↓
洗浄
など。
搬入動線
搬入口
↓
倉庫
↓
厨房
↓
客席
など。
これらが交差しすぎると、店舗運営が非効率になります。
27.飲食店では「回転率」も考える
飲食店の場合、席数だけでなく回転率も重要です。
例えば、
10席×1日3回転=30人
と、
20席×1日1.5回転=30人
では、同じ来店人数になります。
しかし必要な店舗面積やスタッフ配置は異なります。
そのため、
席数+回転率+客単価+営業時間
まで考えて店舗レイアウトを作ると、より実用的な計画になります。
28.消防設備・防火関係
店舗リノベーションでは、消防関係の確認も重要です。
店舗の用途や規模によって、
- 消火器
- 自動火災報知設備
- 誘導灯
- 非常照明
- 防火設備
- 排煙設備
などが関係する場合があります。
また、間仕切りを変更したことで、防火区画や避難経路に影響することもあります。
工事前に必要な対応を確認することが重要です。
29.保健所への確認
飲食店、美容室など、業種によっては営業許可や施設基準への対応が必要です。
飲食店の場合、
- 厨房区画
- 手洗設備
- シンク
- 給湯
- 排水
- 換気
- トイレ
- 食品保管
- 床・壁
などについて確認が必要になる場合があります。
そのため、設計後ではなく、計画段階から所管の保健所へ確認することが重要です。
30.店舗リノベーションでよくある失敗
失敗1 デザインを優先しすぎる
見た目はおしゃれでも、
「収納がない」
「コンセントが足りない」
「厨房が狭い」
などの問題が発生することがあります。
失敗2 設備を軽視する
店舗では設備が止まると営業できません。
特に、
- 電気
- 給排水
- 空調
- 換気
- 給湯
は重要です。
失敗3 予算に余裕がない
店舗改装では、解体してから予想外の問題が発生することがあります。
例えば、
- 配管劣化
- 漏水
- 腐食
- 下地不良
- 電気容量不足
- 排水位置の問題
などです。
そのため、予算にはある程度の予備費を確保することが望ましいでしょう。
31.店舗リノベーションの見積りで確認するポイント
見積書を見るときは、単純な総額だけではなく、
- 解体費
- 廃材処分費
- 木工事
- 軽量鉄骨工事
- ボード工事
- 塗装
- クロス
- 床
- 電気
- 給排水
- 空調
- 換気
- ガス
- 厨房
- 防水
- 建具
- 看板
- 消防
- 諸経費
などを確認します。
「一式」と書かれている項目が多い場合は、内容を確認したほうがよいでしょう。
32.店舗リノベーションでは「見えない工事」が重要
店舗をきれいにする場合、どうしても目に見える部分に意識が向きます。
しかし、店舗の使いやすさや耐久性を左右するのは、
- 下地
- 配管
- 配線
- 排気ダクト
- 給気
- 防水
- 排水勾配
- 電気容量
などの見えない部分です。
例えば壁紙がきれいでも、下地が悪ければ短期間でひび割れたり剥がれたりすることがあります。
店舗リノベーションでは、
仕上げだけでなく、下地と設備を含めて品質を考える
ことが重要です。
33.店舗リノベーションを成功させるポイント
成功させるためには、次の5点が特に重要です。
① 店舗コンセプトを明確にする
「誰に利用してもらう店なのか」を明確にします。
② 動線を優先する
デザインだけでなく、スタッフやお客様が動きやすい店舗を作ります。
③ 設備を最初に検討する
電気・給排水・空調・換気などは後から変更しにくいため、早い段階で決めます。
④ 予算に優先順位をつける
すべてを高級仕様にする必要はありません。
重要な場所に予算を集中させます。
⑤ 将来のメンテナンスを考える
店舗は住宅以上に使用頻度が高いため、清掃性・交換性・耐久性を考えた材料選びが重要です。
34.店舗リノベーションは「売上につながる設計」が重要
店舗リノベーションで最も重要なのは、単純に「きれいな店舗」を作ることではありません。
店舗は事業のための空間なので、
内装投資が店舗経営にどのようにつながるか
を考える必要があります。
例えば、
- 客席を増やす
- 客単価を上げる
- 滞在時間を調整する
- 回転率を上げる
- スタッフの作業時間を短縮する
- 清掃時間を短縮する
- 商品を見やすくする
- 入店しやすくする
- ブランドイメージを高める
などです。
つまり、店舗リノベーションでは、
デザイン・機能・設備・コスト・経営
を一体として考えることが成功のポイントになります。
35.まとめ
店舗リノベーションは、既存店舗を単純にきれいにする工事ではありません。
店舗の、
- 内装
- 間取り
- 厨房
- 電気
- 給排水
- 空調
- 換気
- 照明
- 外観
- 看板
- 動線
- 収納
- 作業効率
- ブランドイメージ
などを総合的に見直し、店舗そのものの価値を高める工事です。
特に飲食店では、厨房・給排水・換気・電気・ガスなどの設備工事が工事費や営業のしやすさを大きく左右します。
一方、物販店や美容室、サロン、オフィスなどでは、業種によって必要な設備やレイアウトが変わります。
店舗リノベーションを成功させるためには、
「おしゃれな店舗を作る」だけではなく、「営業しやすく、集客しやすく、利益を生みやすい店舗を作る」
という考え方が重要です。
そのためには、工事を始める前に、
- 店舗コンセプト
- ターゲット
- 必要な客席数
- 厨房・作業スペース
- スタッフ動線
- お客様動線
- 電気容量
- 給排水
- 空調
- 換気
- 消防・法令
- 予算
- 工期
- 将来のメンテナンス
まで総合的に検討することが大切です。
店舗リノベーションは、建物の価値を高めるだけでなく、店舗運営そのものを改善するための投資です。
「どこにお金をかけるべきか」「どこを削っても問題ないか」を明確にし、店舗の業態や経営方針に合った設計・施工を行うことで、限られた予算でも効果の高い店舗づくりが可能になります。
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