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店舗リノベーションについて2025.07.04.

店舗リノベーション完全ガイド

目次

  1. はじめに
  2. 店舗リノベーションの基本
  3. 店舗リノベーションのメリットと目的
  4. リノベーションの流れ(ステップ別解説)
  5. リノベーションで成功するための計画立案
  6. 設計・デザインに関する考え方
  7. 法令・規制・行政手続き
  8. 工事の種類と注意点
  9. 業者選定のポイント
  10. 費用相場と予算の組み立て
  11. ビフォー・アフターの実例
  12. 業種別のリノベーション戦略
  13. 店舗リノベーション後の運営と活用
  14. よくあるトラブルとその回避方法
  15. まとめ

1. はじめに

近年、空き店舗や古い物件を活用し、独自のコンセプトを持った店舗を展開する動きが活発化しています。その中心にあるのが「店舗リノベーション」です。これは、既存の建物や内装に新たな価値を加え、事業のブランディングや売上向上を目指す施策です。単なる修繕やリフォームとは異なり、経営戦略と空間設計を融合させる総合的なアプローチといえます。

2. 店舗リノベーションの基本

リノベーションとは、既存の空間を大幅に変更・再構成し、新しい目的に合わせて価値を高める行為です。これを店舗に適用したものが「店舗リノベーション」です。

リフォームとの違い

項目リフォームリノベーション目的原状回復機能・価値の向上内容修理・改修再設計・再構築対象老朽化部分空間全体・コンセプト

3. 店舗リノベーションのメリットと目的

主な目的

  • ブランドイメージの刷新
  • 客層の変更・拡大
  • 売上向上
  • コスト削減(空調や照明の効率化)
  • スタッフの働きやすさ向上

メリット

  • 既存建物の有効活用
  • 新築より低コスト
  • 地域資源(歴史的建築など)を生かせる
  • ユニークな空間演出が可能

4. リノベーションの流れ(ステップ別解説)

ステップ1:現状調査

  • 建物の構造や老朽化具合を調査
  • 法的制限の確認(用途地域、防火地域など)
  • 店舗の立地特性と市場分析

ステップ2:コンセプト設計

  • ブランドコンセプトの明確化
  • 顧客層の設定(ペルソナ作成)
  • 店舗の役割(集客・滞在型・発信型など)の整理

ステップ3:設計・デザイン

  • 内装、外装、照明、動線、什器配置
  • ストーリ性のある空間演出
  • デザイン会社や建築士との連携

ステップ4:見積・契約

  • 複数業者から見積を取得
  • コスト調整とスケジュール調整
  • 工事請負契約の締結

ステップ5:施工

  • 解体・配線・配管工事
  • 内装・外装工事
  • 什器・設備の導入

ステップ6:検査・引き渡し

  • 施工検査・消防検査
  • 修正箇所の確認・手直し
  • 引き渡し後のアフターサポート体制確認

5. リノベーションで成功するための計画立案

成功の鍵は「準備」にあり

  • リノベーションは時間も費用もかかるプロジェクトです。失敗しないためには、緻密な計画が欠かせません。

事業計画のポイント

  • 初期投資額と回収期間(ROI)
  • 開業後の固定費(家賃、人件費、光熱費)
  • 売上目標と収益モデル

チェックすべき項目

  • 物件選定の優先順位(立地/広さ/構造)
  • テナント契約条件(原状回復義務の有無)
  • 近隣環境との調和

6. 設計・デザインに関する考え方

設計の基本視点

  • 機能性:動線、作業効率、客導線
  • 視認性:外からの見え方、看板の位置
  • 快適性:空調、照明、音響、匂い対策
  • 印象性:店舗の第一印象、SNS映え

よく使われる内装テイスト

  • インダストリアル(工業系)
  • ナチュラルウッド(温もり感)
  • モダン/ミニマル(洗練された雰囲気)
  • アンティーク(ヴィンテージ調)

7. 法令・規制・行政手続き

主な関連法規

  • 建築基準法
  • 消防法(防火区画、消火器設置等)
  • バリアフリー法(特に福祉施設や公共性のある店舗)
  • 風俗営業法(深夜営業・アルコール提供)

行政手続き

  • 工事届出(用途変更を伴う場合)
  • 防火対象物使用開始届
  • 飲食店営業許可(保健所)
  • 建築確認申請(大規模変更時)

8. 工事の種類と注意点

工事項目内容注意点解体工事既存の内装撤去音・粉塵問題、廃材処理配管・配線給排水・電気・通信テナントビルは制約あり空調・換気厨房やトイレに必須能力不足は致命的造作工事間仕切り・カウンターなど材料選びも重要仕上げ工事壁・床・天井など防音・防臭・耐久性を考慮

9. 業者選定のポイント

  • リノベーション実績が豊富か
  • 業種に特化したノウハウがあるか(例:飲食店、サロン)
  • 見積内容が詳細で明瞭か
  • 契約条件(瑕疵担保責任、スケジュール厳守)
  • アフターサービスがあるか

10. 費用相場と予算の組み立て

費用相場(1㎡あたり)

業種相場価格(1㎡あたり)飲食店15万〜25万円美容室・サロン12万〜20万円物販店10万〜18万円カフェ・バー13万〜22万円

その他費用

  • 設計費:全体の10〜15%
  • 許認可費用:数万〜十数万円
  • 廃材処理費用:数十万円

11. ビフォー・アフターの実例

ケース1:古民家カフェへの転用

  • 旧民家を改装し、梁や柱を生かした和モダン空間に
  • リノベ費用:約1,000万円
  • 回収期間:約2年

ケース2:空きテナントをベーカリーへ

  • スケルトン状態から設計
  • 視認性重視で大きなガラス窓を採用
  • リノベ費用:約800万円

12. 業種別のリノベーション戦略

飲食店

  • 厨房機器と排気設備が最重要
  • 客席と厨房の距離感を意識
  • 防臭・防音対策は必須

美容室・理容室

  • 照明と鏡配置が肝
  • 水回りの設計を丁寧に
  • 客単価アップを狙うラグジュアリー演出も有効

アパレル・雑貨

  • 回遊性のあるレイアウト
  • 陳列棚の素材と高さを工夫
  • 照明と音響でブランドイメージ演出

13. 店舗リノベーション後の運営と活用

  • SNSでの空間紹介(ビフォーアフター投稿)
  • 地域メディア・地元イベントと連携
  • 店舗の貸し出しや多目的利用で収益化拡張

14. よくあるトラブルとその回避方法

トラブル原因解決策工期遅延設備納期・追加工事綿密な工程管理と中間検査追加費用発生見積不足・変更対応見積詳細化と事前承認ルールデザインと実物が違う打合せ不足3Dパースなどで事前確認許可が下りない法規制の認識不足事前の行政確認と相談

15. まとめ

店舗リノベーションは、単なる改装を超えて「新しい価値と体験を創出する」ための強力な武器です。ただし、成功させるには、計画力・法規制の理解・設計センス・信頼できるパートナーが欠かせません。

企画から施工、運営まで一貫して戦略的に進めることで、費用対効果の高いリノベーションが可能となり、競争の激しい市場でも長く愛される店舗づくりが実現します。

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