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マンションリフォームについて2026.08.15

マンションリフォーム完全ガイド|費用・工事内容・注意点・進め方を詳しく解説

マンションリフォームとは、既存のマンションの内装や設備、間取りなどを改修し、現在の暮らし方に合った住空間へ改善する工事です。戸建て住宅と違い、マンションには「専有部分」と「共用部分」の区別があり、管理規約や使用細則によって工事できる範囲や方法が制限されるため、戸建てリフォームとは異なる知識が必要です。

単純なクロスの張替えや床材の交換だけでなく、キッチン・浴室・トイレなどの水回り交換、間取り変更、収納造作、断熱、防音、電気設備の更新、フルリノベーションまで、工事内容は非常に幅広くあります。

ここでは、マンションリフォームについて、基本的な考え方から工事内容、費用、管理組合への申請、施工上の注意点、失敗しない進め方まで詳しく解説します。


1.マンションリフォームとは

マンションリフォームは、既存のマンション住戸を部分的または全面的に改修する工事です。

例えば、

  • 壁紙を張り替える
  • 床を張り替える
  • キッチンを交換する
  • 浴室を交換する
  • トイレを交換する
  • 洗面化粧台を交換する
  • 建具を交換する
  • 収納を増やす
  • 和室を洋室に変更する
  • 間取りを変更する
  • 給排水管を更新する
  • 電気配線を変更する
  • 照明を増設する
  • 断熱性能を改善する
  • 防音対策を行う
  • 内装を全面的に変更する

などがあります。

工事規模によって「部分リフォーム」「水回りリフォーム」「内装リフォーム」「間取り変更」「フルリフォーム」「スケルトンリノベーション」などに分類できます。


2.マンションリフォームと戸建てリフォームの違い

マンションリフォームで最も重要なのが、戸建て住宅とは違って自由に工事できないことです。

戸建ての場合、原則として所有者が建物全体を管理します。一方、マンションでは建物全体を区分所有者が共有しているため、住戸の中でも所有者が自由に変更できる範囲と、勝手に変更できない範囲があります。

専有部分

一般的に住戸内部の床・壁・天井などが対象となります。

ただし、実際にどこまでが専有部分として扱われるかは、マンションの管理規約によって異なります。

共用部分

代表的なものとして、

  • 建物構造体
  • 外壁
  • 共用廊下
  • 階段
  • エレベーター
  • 屋上
  • パイプスペース
  • 共用配管
  • バルコニー

などがあります。

特に注意したいのが、住戸内にある設備でも共用部分として扱われるケースがあることです。

そのため、工事前には必ずマンションの管理規約、使用細則、リフォーム細則などを確認する必要があります。


3.マンションリフォームで最初に確認すること

工事内容を決める前に、次の項目を確認することが重要です。

①管理規約

管理規約には、マンションで生活するための基本的なルールが定められています。

リフォームについても、

  • 工事可能な時間
  • 使用できる材料
  • 床材の遮音性能
  • 工事申請
  • 工事届
  • 近隣住戸への通知
  • 共用部分の使用
  • エレベーター使用
  • 工事業者の登録

などが規定されている場合があります。

②リフォーム細則

マンションによっては、管理規約とは別にリフォーム工事に関する細則があります。

例えば、

「床材を変更する場合はLL-45相当以上とする」

「工事前に管理組合の承認を受ける」

「工事可能時間は午前9時から午後5時まで」

など、かなり具体的なルールが定められている場合があります。

③構造

マンションには、

  • RC造
  • SRC造
  • S造

などがあります。

特にRC造のマンションでは、コンクリートの躯体壁や梁・柱などを勝手に撤去することはできません。

間取り変更を検討する場合は、どの壁が撤去可能なのかを確認する必要があります。


4.マンションリフォームの代表的な工事

マンションリフォームでは、工事範囲によって大きく内容が変わります。

4-1.クロス張替え

最も一般的なリフォームの一つです。

壁紙を張り替えるだけでも部屋の印象は大きく変わります。

一般的には、

  • ビニールクロス
  • 不燃クロス
  • 防カビクロス
  • 消臭クロス
  • 汚れ防止クロス
  • デザインクロス

などがあります。

全面張替えだけでなく、アクセントクロスを一面だけ使用する方法も人気があります。


4-2.床リフォーム

床はマンションリフォームで特に注意が必要な部分です。

戸建てのように好きな床材を選べるとは限りません。

マンションでは下階への音の伝達を抑えるため、管理規約によって床材の遮音性能が指定されている場合があります。

代表的な床材には、

  • フローリング
  • 無垢フローリング
  • フロアタイル
  • クッションフロア
  • カーペット
  • 長尺シート
  • タイル

などがあります。

特にフローリングへの変更では、遮音性能の確認が重要です。


5.マンションの水回りリフォーム

マンションリフォームでは、水回りの交換が非常に多く行われます。

対象となるのは、

  • キッチン
  • 浴室
  • 洗面所
  • トイレ

です。

キッチン

キッチンリフォームでは、

  • システムキッチン交換
  • コンロ交換
  • レンジフード交換
  • 食洗機設置
  • 浄水器設置
  • 水栓交換
  • 吊戸棚交換
  • カップボード設置
  • キッチン位置変更

などがあります。

特にキッチンの位置変更では、給排水管や排気ダクトの経路が問題になります。

マンションでは排水管に十分な勾配を確保できないことがあり、戸建てよりも配置変更の自由度が低い場合があります。


6.浴室リフォーム

マンションではユニットバスの交換が一般的です。

浴室リフォームでは、

  • ユニットバス交換
  • 浴室暖房乾燥機
  • 浴室換気扇
  • シャワー水栓
  • 追い焚き
  • 手すり
  • 浴槽
  • ドア
  • 壁・床・天井

などを変更できます。

マンションの場合、既存の浴室サイズが限られているため、戸建てのように自由にサイズ変更できないことがあります。

例えば、

1216
1316
1416
1418
1620

など、マンションで使用されるユニットバスのサイズがあります。

既存の浴室スペースに入るサイズを確認したうえで商品を選択します。


7.トイレリフォーム

トイレは比較的工事しやすい部分です。

代表的な工事は、

  • 便器交換
  • 温水洗浄便座交換
  • 手洗い器設置
  • 手洗いカウンター設置
  • 壁紙張替え
  • 床張替え
  • 手すり設置
  • 収納設置

などです。

便器交換だけであれば比較的小規模な工事ですが、給排水位置を変更したり、手洗い器を新設したりする場合は配管工事が必要になります。


8.洗面所リフォーム

洗面所では、

  • 洗面化粧台交換
  • 洗濯機パン交換
  • 洗濯水栓交換
  • 壁紙張替え
  • 床張替え
  • 収納設置
  • 可動棚設置

などを行います。

洗面化粧台は、

  • 600mm
  • 750mm
  • 900mm

などの幅があります。

既存スペースに合わせて選ぶことが重要です。


9.間取り変更

マンションリフォームの中でも人気が高いのが間取り変更です。

例えば、

「3LDKを2LDKにする」

「和室をなくしてLDKを広くする」

「リビングと隣室を一体化する」

「収納を増やす」

などがあります。

ただし、マンションでは構造上撤去できない壁があります。

撤去できる可能性が高い壁

LGSや木下地などで造られた間仕切り壁。

撤去できない可能性が高いもの

  • 耐力壁
  • 躯体壁
  • 構造体

したがって、図面だけで判断せず、現地確認が必要です。


10.和室から洋室へのリフォーム

マンションでよく行われる工事です。

例えば、

  • 畳撤去
  • 床下地施工
  • フローリング施工
  • 襖撤去
  • 建具交換
  • 押入れをクローゼット化
  • 天井・壁クロス施工

などを行います。

押入れをクローゼットに変更するだけでも、収納の使い勝手が大きく変わります。


11.フルリフォーム

マンションのフルリフォームでは、住戸内部をほぼ全面的に改修します。

代表的な工事は、

  • 解体
  • 間取り変更
  • 水回り交換
  • 給排水工事
  • 電気工事
  • 空調工事
  • 断熱工事
  • 下地工事
  • 床工事
  • クロス工事
  • 建具工事
  • 収納工事
  • 照明工事

などです。

築年数が古いマンションの場合、表面だけをきれいにするのではなく、配管・配線などの見えない部分まで更新することがあります。


12.スケルトンリフォーム

さらに大規模な方法がスケルトンリフォームです。

住戸内部を大きく解体し、躯体に近い状態まで戻してから新しい間取り・設備・内装をつくります。

メリットは、既存の間取りにとらわれず空間を再構成できることです。

例えば、

「3LDKを広い2LDKにする」

「大きなLDKをつくる」

「ウォークインクローゼットを新設する」

「アイランドキッチンにする」

など、通常の部分リフォームより自由度が高くなります。

ただし、構造壁や共用配管などは変更できないため、完全に自由というわけではありません。


13.マンションの給排水管

古いマンションでは、給水管・給湯管・排水管の老朽化も確認する必要があります。

見た目の内装がきれいでも、内部配管が古いままでは将来的に漏水などのリスクがあります。

特に、

  • 鉄管
  • 古い給水管
  • 古い給湯管

などが使用されている場合は、更新を検討する価値があります。

ただし、配管のすべてが専有部分とは限らないため、管理組合への確認が必要です。


14.電気工事

マンションリフォームでは電気工事も重要です。

最近は、

  • 食洗機
  • IH
  • 電子レンジ
  • エアコン
  • 浴室暖房乾燥機
  • 温水洗浄便座
  • 充電設備
  • 大型テレビ
  • パソコン

など、電気を使用する設備が増えています。

そのため、コンセント不足が起こりやすくなっています。

リフォーム時には、

  • コンセント増設
  • スイッチ移設
  • USBコンセント
  • 調光スイッチ
  • 人感センサー
  • 間接照明
  • ダウンライト
  • LED照明

などをまとめて計画すると効率的です。


15.エアコン工事

マンションではエアコン設置にも注意が必要です。

確認するポイントは、

  • エアコン専用コンセント
  • 電源容量
  • 配管穴
  • 室外機置場
  • ドレン排水
  • 共用部分への穴あけ可否

です。

特に新たに配管穴を開ける場合は、躯体への穴あけとなる可能性があるため、勝手に施工してはいけません。


16.マンションの防音リフォーム

防音工事もマンションでは重要です。

対策には、

  • 床の遮音
  • 壁の防音
  • 天井の防音
  • 防音ドア
  • 二重窓
  • 内窓
  • 吸音材

などがあります。

ただし、防音工事では「完全に音を消す」ことは難しいため、どの音をどの程度軽減したいのかを明確にする必要があります。

例えば、

「子どもの足音対策」

「テレビ音対策」

「楽器対策」

「外部騒音対策」

では必要な工事が異なります。


17.断熱リフォーム

マンションでも断熱性能を改善できる場合があります。

代表的な方法は、

  • 内窓設置
  • 窓ガラス交換
  • 断熱材追加
  • 断熱ボード
  • 断熱性の高い建具
  • 断熱性の高い床材

などです。

マンションでは外壁やサッシが共用部分となっているケースが多いため、窓そのものを自由に交換できない場合があります。

そのため、室内側に内窓を設置する方法が現実的な選択肢になることがあります。


18.マンションリフォームの費用

マンションリフォームの費用は、工事範囲・設備グレード・建物条件・材料・施工条件などによって大きく変わります。

おおまかなイメージとしては、

部分リフォーム

数十万円~

水回り中心

100万円~300万円程度

内装中心のリフォーム

100万円~300万円程度

間取り変更を含む大規模リフォーム

300万円~800万円程度

フルリノベーション

600万円~1,500万円程度

などが一つの目安になります。

ただし、これはあくまで概算です。

同じ70㎡のマンションでも、

「内装だけ変更する」

場合と、

「全部解体して水回り・配管・電気・間取りまで変更する」

場合では費用が大きく異なります。


19.リフォーム費用を左右するポイント

費用を大きく左右するのは、主に以下です。

①工事面積

当然ながら、施工範囲が広くなるほど費用は増えます。

②設備グレード

キッチン、浴室、トイレなどは商品価格の差が大きくなります。

③間取り変更

間仕切り壁の撤去・新設、建具変更などが増えると費用が上がります。

④配管工事

給排水管の移動や更新を行うと費用が増えます。

⑤電気工事

コンセントや照明の増設、分電盤変更などによって費用が変わります。

⑥マンション特有の搬入・養生

マンションでは共用廊下、エレベーター、エントランスなどの養生が必要になることがあります。

戸建てよりも施工条件が厳しい場合、工事費に影響します。


20.マンションリフォームの見積書

見積書を見るときは、単純に「総額」だけを比較してはいけません。

例えば、

「A社500万円」

「B社450万円」

だったとしても、B社の見積りに含まれていない工事があれば、実際の総額は変わります。

確認したい項目は、

  • 解体費
  • 廃材処分費
  • 養生費
  • 搬入費
  • 仮設費
  • 大工工事
  • 電気工事
  • 設備工事
  • 給排水工事
  • 内装工事
  • 建具工事
  • クリーニング
  • 諸経費

などです。


21.追加工事に注意する

リフォームでは、解体して初めて分かる問題があります。

例えば、

  • 下地の腐食
  • 配管の劣化
  • 漏水跡
  • 不適切な既存施工
  • コンクリートの状態
  • 電気配線の問題

などです。

そのため、契約前に「追加工事が発生する可能性」と「追加費用の決め方」を確認しておくことが重要です。


22.マンションリフォームの工事申請

マンションでは、工事前に管理組合や管理会社への申請が必要になることがあります。

一般的には、

  1. リフォーム内容を決める
  2. 見積りを取る
  3. 工事図面を作成する
  4. 使用材料を確認する
  5. 管理組合へ申請
  6. 承認
  7. 着工

という流れになります。

承認が下りるまでに時間がかかる場合があるため、工事日程には余裕を持たせます。


23.近隣住戸への配慮

マンションリフォームでは近隣への配慮が非常に重要です。

特に、

  • 解体
  • ハツリ
  • 電動工具
  • ドリル
  • インパクト
  • 木材加工

などは大きな音が出ます。

また、職人の出入りや資材搬入もあります。

そのため、

  • 工事前の挨拶
  • 工事期間の案内
  • 工事時間の厳守
  • 共用部の養生
  • 廃材の適切な管理
  • 共用部の清掃

などを徹底します。


24.マンションリフォームで起こりやすいトラブル

代表的なトラブルには、

騒音問題

工事音による近隣住民とのトラブル。

漏水

給排水工事の施工不良や既存配管の問題。

床材問題

管理規約で指定された遮音性能を満たしていない。

工事時間違反

管理規約で定められた時間以外に工事を行う。

共用部損傷

エレベーターや廊下、壁などを傷つける。

無断工事

管理組合への申請をせず工事を行う。

これらは事前確認と施工管理によってかなり防ぐことができます。


25.マンションリフォームのおすすめの進め方

マンションリフォームでは、最初に「何を変えたいか」を整理することが重要です。

例えば、

「LDKを広くしたい」

「収納を増やしたい」

「キッチンを使いやすくしたい」

「古い設備を交換したい」

「部屋を明るくしたい」

「ホテルのような内装にしたい」

などです。

そのうえで優先順位を決めます。


26.優先順位を決める

予算に限りがある場合、すべてを高級仕様にする必要はありません。

例えば、

最優先

  • 水漏れ対策
  • 配管更新
  • 電気容量
  • 浴室
  • キッチン

次に優先

  • 壁紙
  • 建具
  • 収納

最後に検討

  • 間接照明
  • デザイン壁
  • 装飾
  • 高級家具

というように考える方法があります。


27.マンションリフォームのデザイン

マンションの内装デザインにはさまざまな方向性があります。

ナチュラル

木目を中心とした明るいデザイン。

北欧

白・木・淡い色を組み合わせたシンプルな空間。

モダン

直線的でシンプルなデザイン。

ホテルライク

石・木・間接照明などを使用した高級感のある空間。

インダストリアル

コンクリート、金属、ブラックなどを使用。

和モダン

木、畳、和紙、格子などを現代的に組み合わせる。


28.収納計画

マンションリフォームでは、収納計画が非常に重要です。

収納を増やせば良いというわけではなく、「何をどこに収納するか」を考える必要があります。

例えば、

  • 玄関収納
  • パントリー
  • ウォークインクローゼット
  • リビング収納
  • キッチン収納
  • 洗面収納
  • トイレ収納

などです。

収納の位置を生活動線に合わせることで、使いやすさが大きく変わります。


29.マンションリフォームで失敗しやすいポイント

デザインだけで決める

見た目は良くても、収納や動線が悪くなる場合があります。

収納を作りすぎる

収納を増やしすぎると、居住スペースが狭くなります。

コンセント不足

家具を置いた後にコンセントが隠れるケースがあります。

照明不足

図面だけで照明を決めると、実際の生活で暗く感じる場合があります。

水回りの位置変更を安易に考える

排水勾配や配管経路の問題で、希望した場所へ移動できない場合があります。

管理規約を確認しない

工事直前になって禁止されている工事だと判明するケースがあります。


30.中古マンション購入とリフォーム

中古マンションを購入してリフォームする方法も人気があります。

この場合、購入前にリフォーム可能性を調査することが重要です。

特に、

  • 管理規約
  • 修繕履歴
  • 長期修繕計画
  • 配管
  • 電気容量
  • 天井高さ
  • 排水位置
  • 管理組合のルール

などを確認します。

「購入してから希望のリフォームができない」とならないよう、契約前の確認が重要です。


31.マンションリフォーム業者の選び方

業者を選ぶときは、価格だけで決めないことが重要です。

確認したいポイントは、

  • マンション施工実績
  • 水回り施工実績
  • 間取り変更実績
  • 管理組合への申請経験
  • 現場管理体制
  • 保証
  • アフターサービス
  • 見積書の明確さ
  • 追加工事の説明

などです。

特に大規模なマンションリフォームでは、現場監督の能力が仕上がりや工事進行に大きく影響します。


32.相見積もりの取り方

相見積もりをする場合、同じ条件で依頼することが重要です。

例えば、

「キッチン交換」

だけではなく、

「キッチン本体、レンジフード、食洗機、吊戸棚、給排水、電気、壁紙、床、既存キッチン解体・処分まで含む」

など、工事範囲を明確にします。

条件が違う見積書を単純に比較すると、価格差の意味が分からなくなります。


33.マンションリフォームの工事期間

工事期間は規模によって異なります。

例えば、

トイレ交換

1日程度

洗面所リフォーム

数日程度

水回り複数箇所

1~2週間程度

内装全面改修

数週間程度

大規模リフォーム

1~2か月程度

スケルトンリノベーション

2~4か月程度

などが目安になります。

ただし、マンションでは管理組合の申請期間や工事可能時間なども影響します。


34.住みながらリフォームする場合

小規模な工事なら住みながら施工できます。

例えば、

  • クロス張替え
  • トイレ交換
  • 洗面化粧台交換
  • 一部床張替え

などです。

一方、

  • 全面解体
  • 水回り全面交換
  • 大規模間取り変更

などでは、仮住まいを検討した方が生活への負担が少なくなります。


35.リフォームとリノベーションの違い

一般的には、

リフォーム

古くなった部分を修繕・交換して元の状態に近づける工事。

リノベーション

間取りや性能、用途などを変更し、住まいの価値や機能を向上させる工事。

という意味で使い分けられます。

ただし、法律上明確に区別されているわけではありません。

例えば、

「キッチンを新品に交換する」

ならリフォーム、

「キッチンの位置を変えてLDK全体を作り直す」

ならリノベーション、

というイメージです。


36.マンションリフォームで重要な「見えない部分」

内装デザインは目に見えるため、予算をかけたくなる部分です。

しかし、本当に重要なのは見えない部分の場合があります。

例えば、

  • 給水管
  • 給湯管
  • 排水管
  • 電気配線
  • 下地
  • 断熱
  • 防音
  • 換気
  • 防水

などです。

表面だけきれいにしても、内部設備が老朽化していれば将来的なトラブルにつながる可能性があります。


37.長期的な視点でリフォームする

マンションリフォームは、現在だけでなく10年、20年先を考えることも重要です。

例えば、

  • バリアフリー
  • 手すり
  • 段差解消
  • 滑りにくい床
  • 浴室の安全性
  • 将来の収納量
  • コンセント位置
  • メンテナンス性

などを考慮します。

現在の生活だけではなく、将来的な家族構成やライフスタイルも考えると、より満足度の高いリフォームになります。


38.マンションリフォームの基本的な流れ

全体の流れをまとめると、

  1. リフォームの目的を決める
  2. 現状を確認する
  3. 管理規約を確認する
  4. 希望内容を整理する
  5. 業者を選ぶ
  6. 現地調査を行う
  7. プランを作成する
  8. 見積りを取得する
  9. 工事内容を決定する
  10. 契約する
  11. 管理組合へ申請する
  12. 近隣への挨拶を行う
  13. 着工する
  14. 解体・下地工事を行う
  15. 設備・電気・内装工事を行う
  16. 完了検査を行う
  17. 引き渡し

という流れになります。


39.満足度の高いマンションリフォームにするポイント

満足度を高めるには、「何となく新しくする」のではなく、現在の不満を具体的にすることが重要です。

例えば、

「キッチンが古い」

ではなく、

「収納が少ない」

「調理スペースが狭い」

「食洗機がない」

「コンセントが足りない」

と具体化します。

そうすれば、必要な工事が明確になります。


40.まとめ

マンションリフォームは、単に内装を新しくするだけではありません。

キッチン、浴室、トイレ、洗面所などの水回り設備、床・壁・天井などの内装、間取り、収納、電気、給排水、断熱、防音など、住まい全体を改善することができます。

一方で、マンションには戸建てにはない制約があります。

特に重要なのが、

  • 管理規約
  • 共用部分と専有部分
  • 床の遮音性能
  • 構造壁
  • 給排水管
  • 電気容量
  • エアコン
  • 工事可能時間
  • 管理組合への申請
  • 近隣住戸への配慮

です。

そのため、マンションリフォームでは「どんなデザインにするか」だけでなく、「その工事が実際に可能なのか」を最初に確認する必要があります。

また、費用についても単純に安い業者を選ぶのではなく、工事範囲、使用材料、設備仕様、下地処理、配管、電気工事、養生、廃材処分などを含めて比較することが重要です。

特に中古マンションを購入してリフォームする場合は、購入前に管理規約や構造、配管、設備、間取り変更の可否などを確認しておくことで、購入後のトラブルを大きく減らせます。

マンションリフォームで最も大切なのは、「見た目」「価格」「機能」の3つをバランスよく考えることです。

現在の不満を明確にし、将来の生活まで考えてプランをつくり、マンション特有の制約を理解したうえで施工することで、デザイン性と機能性を兼ね備えた、長く快適に暮らせる住まいを実現できます。

マンションリフォームは、部分的な設備交換から全面的なスケルトンリノベーションまで幅広い選択肢があります。

予算、建物の状態、家族構成、ライフスタイル、将来計画を総合的に考え、自分のマンションに適した工事内容を選択することが、成功するマンションリフォームの最大のポイントです。

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